あらすじ
ここから見る地球は、希望に満ちた色があふれている――
詩的な文体で綴られた、宇宙からの地球観測体験記。ハヤカワ・プラス第二弾!
地球軌道上にある国際宇宙ステーションで6人の飛行士たちが任務にあたっている。地上から届いた母の死の報せに悲しむ日本人飛行士。壊れかけた結婚に向き合うもう一人の飛行士。母なる大地から離れていても、彼らの人生は続いていく。2024年ブッカー賞受賞作
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
26年5月に創刊されたハヤカワプラスから、第二回目の配本となった作品。
眼下を猛スピードで過ぎ去る地球の景色と、宇宙で業務を続けながら生活を模索する飛行士たちとの対比。地球から切り離された感覚と、地球を内包する宇宙との一体感を何度も重ねる中で、静かに進み動く彼らの心。
著者が目指したという’スペースパストラル’(宇宙の田園詩)以外に、たしかに表現する言葉が見つからない新しさ。
Posted by ブクログ
散文的な文章 時々ハッとさせられる言葉
狭いロケットの中に6人が閉じ込められているし、数百人に見張られているはずなのに、人間関係のごちゃごちゃとか恋愛話とかないのが逆に俗っぽくなくて素敵
孤独なのに孤独でない
羊水の中の胎児のように各個人の内省的な話が続く
時々出てくる地球の描写が美しい
Posted by ブクログ
1日の間に地球を16周する宇宙ステーションに乗っている6人の乗組員たちの1日を、宇宙ステーションから見える地球の姿とともに1周ずつ描いていく作品
乗組員たちの内面世界と宇宙から俯瞰する地球の姿とが同時に描かれるのが素敵な作品だった。
日本人の乗組員が枕草子的な「〜なもの」リストを作ってるのが面白い
冒頭に16周のルートが載っていて、それと照らし合わせながら読むと理解度が全然ちがうと読んでいる途中で気がつきました。割と余すことなく地球の各地を通過するんですね。