【感想・ネタバレ】ショートショート未来図のレビュー

あらすじ

事業創出にクリティカルに役立つ、ビジネスパーソンを刺激するショート・ショート・ストーリー

「大漁! リモートで漁業が可能に!?」「可愛いペットドローンが空を飛ぶ日常!?」「これで安心、AI作家と人間編集者の付き合い方!?」1話を5分読むだけで、未来の事業アイデアや生活様式が明確に見えてくる――企画脳・未来脳を鍛えるために必携の物語集。

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Posted by ブクログ

現代ショートショートの第一人者・田丸雅智さんが描く、未来をテーマにした作品集。1話あたり数分で読める短い物語の中に、奇想天外なアイデアとどこか温かくクスッと笑える独自の世界観がギュッと詰め込まれている。

「あり得るかもしれない」未来図鑑って感じで、ワクワクするアイデアが満載なんだけど、テクノロジーの進化、AIやロボットとの共生、環境の変化などを描きつつも、その中心にあるのは常に「人間の心」。

どんな時代になっても変わらない人間の愛おしさや温もり、情けなさ、寂しさみたいなものも感じられた一冊だった。

生活がどれほど便利になっても、そこには悩み、喜び、誰かを想う人間(とAIやロボットたち)のドラマが広がっている。

想像力を刺激され、未来が少し楽しみになるショートショート集!

特に好きだったもの↓↓

『ロイとの景色』
アンドロイドのバスケ対戦相手「ロイ」にNBAプレイヤーのデータをインストールし、どんどん難易度を上げていく主人公。自分のレベルもどんどん上がり、ついにNBAプレイヤーに。
客席にロイの姿を見つけるけれど……。

『ノイズの日々』
ノイズキャンセリングではなく、あえて周囲の雑音を取り込んで音楽を生成する世界。昔プレステで『モンスターファーム』ってソフトがあったの思い出した。CDを読み込ませてモンスターを生成するゲームで、CDによって強さやレア度が違うやつ。
主人公は色々な「うるささ」を求めて街に繰り出す。やがて家の中で、隣の家からの騒音が聞こえて……。

『変わらない味』
引退した定食屋の味をシェフドロイドが再現するが、やがて客足が遠のく。実は長年、店を切り盛りしていた店主は「時代に合わせて少しずつ味を変えていた」という真実に行き着く。変わらないために変化し続けることの本質は、未来でも商売やモノづくりの極意だった。

『リサ先生の保育』
データ共有されたロボット保育士「リサ先生」。病気にならないだけでなく、たとえ親の海外転勤があっても、現地でまた同じリサ先生が出迎えてくれる。テクノロジーだからこそ実現できる「どこへ行っても変わらない優しさ」の形にグッときた。

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2026年09月06日

Posted by ブクログ

これからの未来で起こりそうな事柄や技術を軸にした短編集
未来のことなのに読み終えた頃は少し懐かしい気分になるようなものも沢山可能性の幅に不安を覚えるものではなく、前向きな物語が多いのは珍しい
VR内見は便利で良いと思った

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2026年08月24日

Posted by ブクログ

先日、ハヤカワ文庫JAで「ショートショートなSF」が出たばかりなのに、連続で今月も早川書房からショートショート関連の本が出た。しかも文庫本ではなく単行本での発行なので、早川書房の気合度が伺える。本書はSFマガジンの連載を纏めたもの。確か、一話2ページの量だったと思う。過去の記憶を呼び起こしながら読み進めたが、ストーリーは殆ど新鮮に感じたので、もしかしたらSFマガジンでは読んでいなかったか?

先週のハヤカワ文庫JA「ショートショートなSF」では数多くの作家の多岐に富んだ文体を楽しむことができた。一方、今回の「未来図」では単一作家によるショートショート27篇を一冊に纏めたもの。安定した語り口でとても読みやすく楽しかった。ただ、この本の続編、続々編は簡単に続くのだろうか。「未来図」は一つ一つの作品の完成度が高く、内容の面でもバラエティに富んでいるのだが、これがいつまで続くのか。つまり、いつかネタ切れ、似たようなストーリーが繰り返されてしまう等の懸念点が想定される。我々読者は楽しむだけでなので問題はないが、そのうち飽きるのではないか?星新一の新潮文庫のシリーズを読み返した時も、似たような作品が相次ぎ出版だけは継続、そのうち星新一作品は殆ど読まなくなった記憶がある。時々思い出した様に星新一に、ショートショートの特集が組まれたりするものの、それでも全く読む気にならなかった。

著者の田丸雅智さんは初めて名前を聞く作家。本の帯に名前が出ているお二人(入山章栄、藤吉雅春)の名前も初めて聞く名前。そう言えば、「ショートショートなSF」で素晴らしい作品を書いていた星新一賞受賞作家の名前も全く知らなかった。ホラー系やミステリー系の作家もたまにショートショート作品を作ってくれるが、いずれも単発で作品数もそれほど多くない。

ショートショートはSF黎明期、SF第一世代の頃から素晴らしい作品が輩出したが、今一つブームが盛り上がらないのは、ショートショートだけに作品が短いことに起因するのではないかと考える。作品が短いと、本にするには作品数が求められる。そして、その数に対応したアイディア数が求められる。すなわち、数多くのアイディアを捻りだし続けなくてはいけないというのが足枷になっている。これはもうどうしようもないことなので、私ができることは、SFショートショート関連の本が出版されたら、それを買い続け読み続けることぐらいしかできない。

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2026年08月06日

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