あらすじ
2019年7月、小説家の桑島洋介はベトナム戦争を題材に新作を書こうと思い立ち、取材のため彼の国を訪れた。ベトナム人女性で、旧知の新聞記者ホアン・タオにホーチミン市内を案内してもらった折に、戦時中に米兵が所有していたらしいひとつのジッポーを、桑島は手に入れた。約50年前、激戦地で任務に就いていた兵士の名は「JIMMY HOWARD」と刻まれている。俄然、興味が湧いた桑島が調査に乗り出すと、次々に意外な事実が明らかになり、やがてアメリカで殺人事件が発生する。いまだ癒えぬ戦争の影と米軍の闇を暴く正統派ノンストップ・サスペンス!!
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Posted by ブクログ
オーディブルで自動再生されたため、拝読(拝聴?)
なお、本作のオーディブルの読み手は単調であまり上手とは言えないけれど、感情のない感じがこの本には合っているかも。
展開は王道。日本人小説家の桑島が、ベトナム戦争時の遺品、ジミーハワードのジッポーについた弾痕に興味を持ち、現地で購入。小説のネタになるかなと思いつつ、持ち主を探すところから始まり、知らずに大きな陰謀に巻き込まれていく、というもの。
話の都合上仕方ないと思いつつも、出てくる登場人物の小説上の役割に意外性はない。(物語の加速のために亡くなる人、陰謀加担の人物、黒幕等々、予想通りの展開)
でも、ベトナム戦争という題材、歴史や、ベトナムに今も残戦禍の後を知るきっかけにしながら読むにはちょうど良い本のように思えた。
あと、数年前に現実だったコロナ禍が舞台の時代でもあり、各国の変遷についても記述があった。
あんなに毎日ニュースで観ていたのに、2025年の今、忘れてしまった部分も多い(いつ、どこの国でパンデミックが起こったかとか。日本の対応とか)。その当時のベトナムはどんな感じだったか知ったのは、興味深かったかも。
コロナも歴史になってしまった。
そんなことを思いながらいつの間にか全て聴き終えてしまっていたので、結果的に面白かったんだと思う。