【感想・ネタバレ】桃井ナースはこころも看ますのレビュー

あらすじ

人の心が家に現れて視える訪問看護師・桃井由乃は、
認知症の堀田さんを担当している。
桃井は堀田さんの夫の物忘れを知り、
家具が消えて視えることに隠された本当の想いに気づくが、
どうすることもできず……。

心がみえても、丸ごと解決できるわけじゃない。
――それでも、救いたい。

「ナースの卯月に視えるもの」シリーズで注目を集める、
元看護師の著者が描く、あたたかな涙がこぼれる感動作!


★「心温まる言葉が溢れていた」
「勇気をもらえた」
感動の声が集まる、お仕事小説――待望のシリーズ第2弾!!★

――――――――
誰かの人生を救う、
なんて大げさなことは、できないのかもしれない。
それでも――壊れてしまう前に、
ほんのわずかでも進む方向を変えることなら。 ――本文より
――――――――

カバー装画=丹地陽子
カバー装丁=bookwall

【目次】
1章 ふたりの明日
2章 揺れる思い
3章 あなたの隣で、あと少し
4章 その人らしくいられるように
5章 こころを開く春
あとがき

★「桃井ナース」シリーズ第1弾★
『桃井ナースがお邪魔します』(朝日文庫)好評発売中!



【著者略歴】
秋谷りんこ(あきや りんこ)
1980年神奈川県生まれ。横浜市立大学看護短期大学部(現・医学部看護学科)卒業後、看護師として10年以上病棟勤務。2023年、「ナースの卯月に視えるもの」がnote主催の「創作大賞2023」で「別冊文藝春秋賞」を受賞し、24年、同作でデビュー。著書に、「ナースの卯月に視えるもの」シリーズ、「潜入心理師・月野ゆん」シリーズ、『桃井ナースがお邪魔します』『人生最高ごはん』などがある。

【内容紹介】
人の心が家に現れて視える訪問看護師・桃井由乃は、認知症の堀田さんを担当している。桃井は堀田さんの夫の物忘れを知り、家具が消えて視えることに隠された本当の想いに気づくが……。心がみえても丸ごと解決できる訳じゃない。――でも、救いたい。あたたかな涙がこぼれる感動作!

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Posted by ブクログ

今作も良かったです。
今回は新入りさんも入ってくることで、桃井ナースの成長を見届けられたような感じがしました。
また、職場の環境も少し前回とは変わる部分があるのでそこも目新しさがあったのかなと言った印象です。
訪問看護に視点を当てた小説は中々無いのでこれからも追っていきたい作品です。

0
2026年07月16日

Posted by ブクログ

秋谷りんこ先生は「人間の見えない心の声」を可視化するのが本当に上手い。そして最新作の『桃井ナースはこころも看ます』では、身体だけでなく心まで看てくれちゃう出血大サービス付きだ。
こんなの、間違いなく即買いでしょ。

そもそも、なんで家の中に怪異が現れるんだ!
考えてみたら当然なんだけど、家の中って「自分の素顔」を一番出せる場所なんだよね。
学校とか会社、人間関係、将来への不安。
そういう外では絶対に吐き出せないドロドロした感情が溜まる場所、それが「家」でしょ。そんな「見えない心のSOS」を、家の中に現れる怪異として可視化しちゃう設定が絶妙で、とにかく凄すぎる。

中でも特に刺さったのが、第二章の『あなたの隣で、あと少し』だ。部屋が水浸しに見える怪異の裏にある、登場人物たちの「心の涙」の真相が切なすぎる。「何かあったときに、一番に相談できる人がいる安心感」。それがどれだけ尊いことか。もし自分の大切なパートナーが……と想像しただけで、私の家の中は土砂降りどころか、大倒壊してしまう。

私の家はどうだろう?部屋の中がお花畑に視えるくらい平和ならいいけれど、ぶっちゃけストレスMaxな今の心の中を覗かれたら、かなりヤバい怪異がいるかもしれない。そんな、人間が一番隠したい素の領域に、看護師としてそっと寄り添い、伴走し心の歪みを少しだけ直してくれる桃井ナースは、
やっぱり最高にカッコいい。

0
2026年07月15日

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