あらすじ
飛行機はなぜ飛ぶのか? 科学では説明できない――科学的に一〇〇%解明されていると思われていることも、実はぜんぶ仮説にすぎなかった! 世界の見え方が変わる科学入門。
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Posted by ブクログ
99・9%は仮説
思いこみで判断しないための考え方
「超ヒモ理論」が正しいに違いないのは数学的に美しいからという話は聞いたことがありましたが、「超ヒモ理論」が正しいのは、賢い人たちがよってたかって研究しているからという理由ははじめて聞きました。笑
ホーキンスは実存を超えたところで、数学的に正しいかどうかで判断しているっていうのもフムフム。
既に正しいと証明されている理論もいつ覆るのかわからない仮説であるというのが本書の主題です。
いろいろな科学史エピソードが盛り込まれていて楽しくさらっと読めました。
1つ印象に残ったのは、日本では科学史を教えないというお話です。まがりなりにも科学を本業とする人が科学というものの持っている歴史や欠点を知らないのはまずいですよね。
何はともあれ、考えないで信じるのはやめましょうということですか?かといって全てを疑ってかかっても大変です。大切なのはバランス感覚ですよね?
ちょっと気づいたんですが、99.9%は仮説だとすると、(100-99.9=)0.1%は仮説ではないですよね?仮説ではない完全無欠の理論って何なんでしょう?また、何に比べて0.1%なんでしょう?世の中にある仮説を誰が全て数えたんでしょうか?不思議です。こういうのを揚げ足取りというんですよね。笑
あまり疑って考えてばかりいると知恵熱が出そうなので、考えるのもほどほどにしている竹蔵でした。
竹蔵
Posted by ブクログ
単純な一元論や二元論を離れ、
より大きな視点でものごとをみることが大切なのです。
より大きな視点とは、「間主観性」と呼ばれているものです。
世の中に100%の客観などありえない、
【客観とは、ある意味で習慣の寄せ集めなんです。】
問題は、どうやってバラバラな主観的仮説どうしの間を「翻訳」し、
全体をうまく協調させるかなのです。
間主観性というのは、ようするに、「相手の立場になって
考えてみる」というだけのことなのです。
科学的な態度というのは、「権威」を鵜呑みにすることではなく、
さまざまな意見を相対的に比べて判断する“頭の柔らかさ”なのです。