【感想・ネタバレ】奇怪動物百科〔新版〕のレビュー

あらすじ

近代以前、世界はヘンな生き物で満ちていた!
ケンタウロス、ドラゴン、フェニックス……
幻獣・怪獣の図版を100点以上収録!
「われらの幻想博物学を、先端科学みたいにまじめに研究したいなら、本書こそ欠かせない。いくら信じがたい話でも誠実に記述すること、尋常でないからだ!」
荒俣宏(博物学者)推薦

「本書を座右において、妖怪やもののけにも通じる人間の想像力とその脅威にかたとき心を遊ばせ楽しまれますように」
山本貴光(文筆家・本書解説)

イタリアの都市を血の海にした怪鳥、レタスを食べて健康になるドラゴン、自分の大足で日陰を作り涼む人、英国軍艦が遭遇した巨大海蛇……。

アリストテレスやマルコ・ポーロなど、知識人たちが信じた「常識」を蒐集した驚異の動物誌。古今のファンタジー作品の源流ともなった幻獣・怪物たちを、多数の図版とともに収録。人類の逞しすぎる想像力が、いまよみがえる。

登場するヘンな生きものたち
人間/アマゾン/ピユグマエイ/巨人族/オランウータン/サテュロス/スフィンクス/サル(類人猿)/マンティコラ/ラミア/ケンタウロス/ゴルゴン/一角獣(ユニコーン)/サイ/クズリ/熊/狐/狼/狼人間/羚羊/馬/ものまね犬/猫/ライオン/レオントフォヌス/ペガサス/クロコッタ/レウクロコタ、イエイル、後ろへ進む牛/スウ/植物ヒツジ/キマイラ/ハーピーとサイレン/フジツボ・ガン/不思議な卵/月の女(ムーン・ウーマン)/グリフォン/フェニックス(不死鳥)/ツバメ/イワツバメと足のない鳥/ヤマシギ/ハクチョウ/アレ、アレ/ヤツガシラとタゲリ/ダチョウ/カワセミ/ペリカン/ナイルチドリ/羊毛めんどり/二つ頭のガン/四足アヒル/人魚/鯨/《海の修道士》と《海の司教》/海牛/海馬/海鼠/海莵/海豚/セイウチ/メカジキ/ノコギリエイ/オルカ/イルカ/イッカク(一角)/スワムフィスク/サハブ/キルコス/コバンイタダキ(コバンザメ)/サメ/海のドラゴン/アカエイ/クラゲ/海綿/クラーケン/エビとカニ/海蛇/蛇/ボア/ヒュドラ/ワームとドラゴン/ワニ/バジリスクとコッカトリス/サラマンダー/ヒキガエル/ヒル/サソリ/アリ/ミツバチ/スズメバチ......

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Posted by ブクログ

日本において妖怪が割と新しい概念であるように、近代以前の欧州でもユニコーンもツバメもワニも生態が伝え聞かれる謎の生物だったのだな、としみじみした。古今東西巨人を倒す話は色々あるけど聖書なんかに出てくる古代の人達って計算してみるとだいたい巨人よね、って話を思い出してフフッってなっている。古代人、やたらでかいしやたら長生きね。
世に怪物図鑑は沢山出版されているけど、これは著者の19世紀ならではの語りが良い。古代人中世人を馬鹿にするでもなく讃えるでもなく、語り手達の語りに時折ツッコミを入れながら話を転がしていく様に心地よく読めた。

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2026年08月04日

Posted by ブクログ

遥か過去、世界には奇妙な動物がいたと信じられていた。
知識人や冒険家、旅行者たちがもたらした幻獣や怪物たちの
知識を多数の図版とともに収録。これらはファンタジーの源流。
・はしがき
100以上の奇怪動物についての記述
・訳者あとがき ・解説/山本貴光
人名解説、動物名索引有り。

聖書や神話、伝承に現れる、奇怪な動物。
ヘロドトス、プリニウス、アリストテレスなどの知識人が
信じ記述した、奇怪な動物。
マルコ・ポーロなどの実際に旅行した者が著した旅行記に
記述された、奇怪な動物。
架空かもしれない著者による『ジョン・マンデヴィル卿の
海と陸の旅行記』などに登場する、奇怪な動物。
これは19世紀の語学に堪能な文献収集家が、こんな動物が
いるらしいとか、こんな生態らしいとかの、
過去のその当時の伝聞や噂をまとめた動物百科。
真実と空想のごった煮が次から次へと出現する困惑と、
著者による多くの奇妙キテレツな図版が脳内を混乱させる。
ケンタウロス、植物ヒツジ、グリフォン、人魚、
クラーケン、ワームとドラゴンなどの想像力バツグンの
当時は信じられた架空の奇怪な動物が紹介される一方で、
犬、猫、熊、馬、ツバメ、蛇などの身近にいてもそれほど
生態は知られていない動物も掲載されている。
何というか・・・人間や類人猿、猿などの記述は面白かった。

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2026年07月27日

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