あらすじ
1539年、コジモ・デ・メディチ統治下のフィレンツェ。夜間治安官チェーザレは、夜間外出禁止令下の雨の夜に不審者を追う最中、ミケランジェロのダヴィデ像の下で、磔刑のポーズをとらされた男の惨殺体と遭遇する。翌日、同様の手口の惨殺体が発見されるが……。猟奇連続殺人を軸に、同性愛、悪魔祓い、ヴェネツィアとの諜報戦といった要素までもが複雑に絡み合わせた歴史ミステリーの傑作!(解説・千街晶之)
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Posted by ブクログ
2026年の29冊目は、D・V・ビショップの「フィレンツェに悪魔が彷徨う」です。16世紀のフィレンツェが舞台の治安官チェーザレ・アルドを主人公とした歴史ミステリーです。
まずは、16世紀のフィレンツェという舞台設定、治安八人委員会の治安官や捜査官という初めて聞く主人公の設定だけで面白そうと思ってしまいます。
そして、冒頭の夜間外出禁止時間での捕物の場面でそれが間違いないと思えるでしょう。主人公アルドやコルテッロ伯爵夫人を始め登場人物のキャラクターも一癖二癖も有って、非常に良いです。
更には、実在する歴史上の人物、コジモ・デ・メディチ公が登場したり、当時の教会と住人との関係性、都市国家間同士の諜報活動の姿等が描かれており、歴史好きには堪らないと思います。
事件の犯人に驚きは感じませんが(余りにも露骨なミスリードです)、落ちの付け方は、好きです。
シリーズの他の作品も翻訳を望みます。
☆4.6