あらすじ
「ヒロくん! いまはさ、別れ話をしてる最中だよねえ!」ここは手作りソーセージが人気の中華式洋食店〈大熊猫亭〉。ランチデート中に、外で警報が鳴り響く。「凶暴な人喰いパンダが街を徘徊中。外出しないでください!」籠城中の店内で、今度は腹を引き裂かれた惨殺死体が発見された。犯人はパンダか、それとも――!? 予測不能の大どんでん返しが炸裂する、驚愕の本格ミステリ。
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Posted by ブクログ
ノンストップで一気に楽しめた。一言で表すなら、「ファンタジック・ミステリー」といったところかな。これぞまさに五条ワールド!
奇抜な設定に引き込まれながらも、読み進めていくうちにいつの間にか物語の世界にすっかり入り込んでいた。そして終盤で明かされる事実は、私の想像力のはるか及ばないところにあり、病院の待合室で声が出てしまった。
「そんなところに着地するの!?」という驚きも含めて、最後まで先の読めない面白さを存分に味わえる作品だった。
Posted by ブクログ
街に人喰いパンダの群れが現れた。このニュースをきっかけに飯屋に閉じ込められて始まるクローズドサークル。
今回も癖つよの登場人物たちのズレた会話が面白い。特に主人公のオタク語りに「元」彼女が呆れる構図が何度もあり、その度にふふっとなる。
うっすらと感じていた違和感の正体がある一文で明らかになり、事件の全貌が一気に見えてくる構成が素晴らしかった。
Posted by ブクログ
今回も面白かった〜!
偶然が悲しい形で噛み合ってしまったのがなんともままならなかったけど、彼が最後に少しでも救われていると良いなぁ。
五条さんの作品はいつも独特なユーモアがあって好きなので、次回以降も楽しみです!
Posted by ブクログ
凶暴な人食いパンダが街を徘徊し、料理店から外に出ることができない中で起こる殺人事件のお話。
パンダが人を食う、という特異な設定とそれが外にいる状況で、どのように話と推理が進んでいくのか、存分に楽しませてもらった。
話の展開自体は特に奇をてらったものではなく、普通なもの。
だが、
「もしかしたら…いやいや、まさか…」
と、読んでいて頭をよぎった想定がドンピシャだったのは我ながら驚いた。
Posted by ブクログ
中華洋食店大熊猫亭でのランチデートに最中特別警報が鳴り響いた。人喰いパンダが大量出現し、自衛隊までもが出動する厳戒態勢を敷く町。店内から出られなくなった客たちは店の2階に避難し難を逃れようとするが、個室から惨殺死体が発見される。
「人喰いパンダ」というパワーワードと主人公の奇天烈なノリに、序盤からクラクラしがちだが、最後まで読むとキレイにやられていたことがわかる。結末がわかってからもう一度読み直すと、随所に仕掛けが施されているのがわかるが、初見では常識が邪魔して読み飛ばしてしまう。だいぶアンフェアなオチだとは思うが、実はそこに至る過程が丁寧に描かれており、「なんだそれ!」と思う反面、「なんか面白かった気がする」とも感じる。但し、人を選ぶ話だとは思う。
ところで、パンダの指が7本もあることを初めて知り、そちらはそちらで驚いている。
Posted by ブクログ
大熊猫亭で美味しい料理を食べていたヒロくんとミイちゃん。別れ話がおわり友達と下彼女になったところ外では人喰いパンダ出現のアラートが鳴る。
しばらくして籠城した店内の2階で大きな音がして、中から腹を抉られ絶命した死体が。その後別の男が外で死体となり、店員がシャンデリアの下敷きになり死んだ。
人喰いパンダと人を襲いたくないパンダの歴史、パンダ愛の話が途中で入れ込まれており、もしやこのパンダが…
と思ってたら店員と人と共存を目指したパンダがこう繋がってくるのかとふむふむ。
フェイさんの愛の形と裏切られた強い憎しみにの話に感動です。
Posted by ブクログ
人喰いパンダ襲来で、中華式洋食店に閉じ込められた10人。そんな中で惨殺死体が発見される。これはパンダの仕業なのか?ズレた主人公とそれをあしらう元彼女がとにかく良い。II-4のトリックはインパクトあるし、ロマンスも!アノ犯人にはヤラれた!
表紙の山本さん、サイコー!!?
Posted by ブクログ
トンデモ世界観のクローズドサークルミステリ
人喰いパンダによる人的被害が常態化した日本。警報級の人喰いパンダの大量出現によって主人公たちはレストランから出られなくなってしまい、そこで死体が発見される。
人喰いパンダってなんだよ、と思わざるを得ないが、幕間で人喰いパンダの物語が昔話のように語られるため、彼らの存在には奥行きが感じられて興味深い。
探偵役となる主人公はマイペースで理屈屋で空気が読めない。周囲を気にせずに自分の好きなことを語りだしたり、自分の意見に合わない相手を理詰めで論破したり。そんなんだから恋人に振られるんだ。
そうやって周囲を苛立たせる様子は読んでいて愉快だけど、自分も気をつけよう……と反面教師にも感じられた。
でも彼のおかげで、トンデモ世界観なのに推理のロジックはしっかりとしている。
そして、事件はとんでもない事態を迎える。次々と待ち受ける衝撃的な展開に夢中になる一作だった。
Posted by ブクログ
淡々と進んでいく感じで登場人物の魅力をもうちょい出してくれれば、と思った。でも挿話の人喰いパンダと普通のパンダの話がファンタジーでは無く現実にあった話で、最後のどんでん返しに効いてくる構成は引き込まれた。後から見ると単純な叙述トリックなのだが、気付かせない話の構成力はすごいと思う。