【感想・ネタバレ】虚偽論入門のレビュー

あらすじ

まやかしの議論を見破る
練習問題満載!
切れ味抜群のトレーニングブック

詭弁にも「型」がある。様々な虚偽のパターンを豊富な練習問題を交えて紹介した、まやかしの言説を見破る格好のトレーニング書! 解説 植原亮

===
説得力があるようでいて何かがおかしい──。そうした虚偽的な言説は誰にでも聞き覚えがあるはずだ。本書は論理学の基礎知識を押さえた上で、不当な内容で聞き手を幻惑するさまざまな虚偽を紹介する。支持者の数だけを根拠に正しさを主張する「多数派の強弁」、歪曲した論点を攻めたてる「藁人形攻撃」、確率事象への誤解に基づく「賭博師の錯誤」など、本書で挙げたパターンを理解し(覚えなくても大丈夫!)、具体性に富んだ練習問題の数々に当たれば、詭弁を見破る論理的思考力を着実に養えるだろう。政治的議論から日常会話まで、幅広い場面に応用可能な実践的トレーニングブック。

【目次】
緒言/凡例

1 論証とは?
演繹と帰納/妥当性/重要な論証型:三段論法/その他の重要な論証型

2 不当予断 ――論点の先取り――
自明の教唆/予断冠飾句/循環論法/循環定義/不当予断の問/全称的予断/特称的予断/詐術等値表現

3 権威詐称 ――論点の虚飾――
詐術阿世/詐術威風/虚偽儀式/専門僭称法/格言詐術/権威転写法/称号詐術/長老主義/多数派の強弁/利益誘導法/筋違いの権威/先験主義/偶像詐術/妄信の強要/権威の僭称/権威の捏造

4 すり替え詐術 ――論点の転嫁――
威力強弁術/憐憫導引法/歪曲論証法/人身攻撃/素姓攻撃/劣類攻撃/不純動機/変節攻撃/しがらみ錯誤/畏怖導引術/不当理由/当為の現実への転移/現実の当為への転移/瑣末事例の攻撃/藁人形攻撃/誇りのくすぐり/純真主義の虚偽/証文詐術/弁解詐術/可能世界錯誤/術詐はぐらかし

5 幻法攪乱 ――論点の混濁――
意味論詐術/構文論詐術/強調詐術/詐術洒落のめし/予断矛盾/偽計怒りの演出/詐術トボケ/末梢攻撃/妖術情動語法/論証もどき/語源詐術/例外の誤用/不当反問/意昧の私物化

6 弁別錯誤 ――論点の歪曲――
観念的連続性/凡庸主義/虚偽択一法/合成錯誤/分解錯誤/虚偽快刀乱麻/本質的に曖昧な語句/不当対比

7 権謀術 ――論点の捏造――
目的は手段の免罪符か?/後塵拝戴主義/新奇マニア/旧式嫌い/詐称語句/御都合主義/詭計反復主張/黙認の曲解/詐術劣等比較/僭越性の誇称/奸計引き延ばし戦術/杞憂の逆用/幻法水煙/理想主義的誤謬/詐術諸行無常/根性主義者の錯誤/凶法愚民政策

8 帰納錯誤 ――論点の飛躍――
短絡帰納/偶有性/不当原因/賭博師の錯誤/類推錯誤/統計詐術/百分率詐術/総数詐術

参考文献
訳者あとがき
解説と読書案内(植原亮)

索引/練習問題解答

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

感情タグはまだありません

Posted by ブクログ

非形式論理に瑕疵のある場合のカタログ一覧と言っていいもの。虚偽と言うと悪意を持って人をだまくらかす事を想起させるが、この本では単に完全でない論理位の捉え方が妥当。

1970年に出版された本が原著であるということで、例文にいささか古めかしさが感じられる。読み物として楽しむ場合には随所に出てくる古めかしさとアメリカンな言い回しをサラリと流すのが良い。きちんと検討する場合、まずは巻末にある植原さんの解説を読んでから始めるのが良いと思う。練習問題も、どの形式の虚偽かを答えるよりもどう反駁するか?どうツッコむか?のほうが実務向きかと思った。

実生活においては不確実な論拠を持って判断することばかりであり、この本で言う虚偽は避けて通れない。使う側としては、説得力を付与する方法を学ぶことになり、聞く側としては虚飾を排してロジックがどうであるか検討する材料をくれる本。

ただし学問としても実学としても少し物足りず、植原さんによる読書案内で更にあたったほうがいいので星みっつ。

0
2026年08月13日

Posted by ブクログ

色々な虚偽(誤っている論理的文章)を網羅的に説明する本。問題もたくさんのっており、文章を批判的に読む力は身につく(途中までしかやってないけど)
ただ、読んでてめちゃくちゃ面白いものではない、ということと訳の癖がすごいので星3

0
2026年05月28日

「学術・語学」ランキング