あらすじ
「今日限りで妃の位を剥奪する!!」――寵愛する妃を虐げたとの濡れ衣で、国王に突然、後宮追放を宣言された侯爵令嬢・シャーロット。もともと不本意な後宮入りだったシャーロットは動じることなくその場を去る。しがらみから解き放たれたシャーロットは、世界を巡り商人として成功をおさめ、自由な日々を大満喫! 一方、シャーロットが去った後宮は、平穏な日々が戻ったと思ったが…「素敵な贈り物《嫌がらせ》をいただいたからには、きっちり御礼しないとね?」――実は、シャーロットは追放される前に後宮内にとある仕掛けを残していた。それにより、わずかに保たれていた後宮の均衡は崩れ始め…!?
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
スッキリ感が少なめ
主人公は大変常識的な令嬢です。読み手としては感覚が一番近いので、読みやすさはあると思います。
国王は相当バカです。最初の登場人物紹介に「優秀な統治能力を持ち」とありますがこれは作者のひっかけでしょうか?実際にはサッパリです。そもそも後宮は政治・権力と密接に繋がっているのですから、そこが把握できてない時点で為政者として完全にアホでしょう。しかもどこからともなくしょうもない男爵令嬢を拾ってくる意味がわからない。文脈的にも意義が無さすぎる。過去のトラウマで壊れちゃってるのはバカの理由にはならないと思います。
悪役のローズもパッとしません。頭が悪すぎるし、正妃になりたいのは分かるけど、やり方が支離滅裂で子どもの癇癪かと思うレベル。全然悪役としての面白みがない。
全体を通して「これって伏線?」という細かい表現が散りばめられているものの、それを回収する様子もなく、モヤモヤしてストーリー終了。
主人公に突出したギャンブルの才能がある理由の説明は無し(都合が良すぎる)、超有能な侍女の正体も不明(これも都合が良すぎる)、かつての後宮の惨劇の真相は不明(これがそもそもの元凶では?)、ローズの亡霊の正体も不明(この話題を持ってきた意図も不明)…
登場人物たちの行動原理とか価値観はあやふや、登場人物の数だけ増やしてそれぞれが薄っぺらい印象。芯のある人間が少なすぎる。
だからスッキリ感がない。読後に爽快さがない。時間とお金を消費して、結局何を読んだのだろうと思ってしまいました。物足りない。