【感想・ネタバレ】世界図絵のレビュー

あらすじ

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世界ではじめて出版された、子供のための「絵本」「絵入りの教科書」。17世紀当時の世界観に基づくさまざまな事物を素朴な木版画とやさしい文章でときあかす。教育史・思想史における不朽の古典。

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Posted by ブクログ

恥ずかしながらコメニウスのことも知らず、本当にたまたま書棚で目について、タイトルからしていきなりピンときた。即購入。

コメニウスの汎知学の視点から、世界のあらゆる事象を子供向けの絵本として、教科書として整理した本。しかし、それは350年前の世界への案内役として抜群の役割を果たしてくれる。
350年前の世界観を想像するにあたって、これほど具体的にしかも絵によっていとも容易く現前させてくれる本が他にあるだろうか。文字だけならスラスラとあっという間に読み終われるが、基本的にはテキストの解説に挿絵があるというよりも、挿絵の解説にテキストがある、と読んだほうがワクワクできる。これだけ細かい註釈の添えられたイメージはなかなかない。アレゴリーを読んでいくように350年の時差を解くのが楽しい。
そういう意味でも残念なのは、挿絵が文庫本だからなのか質が悪く、十分に解読できないところだ。

高山宏が解説を書いており、そして、その中でコメニウスにはじまり、18世紀に別の形で現れた「視覚による啓蒙」への注目者、紹介者としてバーバラ・スタフォードの「アートフルサイエンス」を紹介しているところで、自分がピンときたものが既にお見通しのものであったと知って悔しくなる。
ここ数年をかけて、読みにくさではなかなかのレベルに達している高山宏によるスタフォードの邦訳作品5冊を読んだのだから、このタイトル、この挿絵にピンときたのは、既に仕組まれていた罠だったわけだ。
しかし、罠にちゃんとはまれることは割と大事だ。
良い罠だった。

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2018年11月18日

Posted by ブクログ

なま温かさを感じる。
世界を文字と絵で説明したいという欲求。
子供に世界を説明したいという欲求。

きっと本書の前に類書は少なかったろう。
ゆえに書の成り立ちに明確な人の意思を感じる。
人の体温を感じる。

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2013年08月21日

Posted by ブクログ

すべての出来事、世の中のことを こどもにもわかるように。
という精神からつくられた本。

大学時代はこの本を教材に社会学を学ぶ機会がありました。

図鑑とは違って・・・・なんといえばよいのか・・・
ただ、娘達にも見せたい。
と思える一冊です。

世界のことはすべて絵で表せる。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

世界で初めての
「子供のための絵入り教科書」なんだそうです。
感じとしては「絵図鑑」に近いけど
添えられた文章がなんとなく
キリスト教的価値観に基づいた解説なので
「教科書」要素もあるのかな。

文庫サイズのコンパクト版なので
ちょっと振られた番号がつぶれて
わかんない箇所があったのが難点ですが
時の風俗を知るためにもおもしろいし
図解だから「これ、そんな名前なの」って
思うものもあったりして楽しい。

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2023年11月30日

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