あらすじ
古代帝国下で仏教を受け入れたチベットは,実践的修行と精緻な教理をともに発展させ,仏教に根ざした文化と社会を築いてきた.言葉を超えた直観的悟りを求める密教の体系,論理による真理の探究,他者を思いやる慈悲の教えは,今もなお私たちの心を惹きつける.その心髄を教義論争とチベット社会の諸相に探り,解き明かす.
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Posted by ブクログ
さすが岩波新書。ちょっと専門的過ぎた(汗)
古代、仏教を受け入れたチベット(これは外部からの呼び名で、自身はポェーという言うらしい)が、様々な外圧、内紛を経て今にいたるまでの歴史的経緯を俯瞰して記載してある。
チベット仏教は、インドからの仏教の導入にはじまり、「サムイェの宗論」という論争があり、その教学、体系が整備されていったという概要が記されていて学び多い(概要なのに、けっこう深い。専門的)
やはり気になるのは、中国の支配下に置かれてから、1959年にダライ・ラマ十四世が亡命して以降の、チベットの立ち位置。
そのあたりは、本書で歴史的背景を学んで、近代に焦点を当てた書で読むほうが、よほどビビッドなんだろうな。
チベットの人々の日々の思索、日常の営みは、なかなか伺い知れないものだろう。