あらすじ
「賢い奴よりクレイジーな奴が勝つ!」 インドに生まれ、アメリカで学び、ロンドンの投資銀行で働いていた著者は盟友のニケシュ・アローラからソフトバンクへの参画を誘われる。そこで出会ったのは“ヨーダ”のような男、孫正義だった……。アームやウィーワークなど巨大ディールでの成功と失敗、肝いりの「10兆円ファンド」、トランプやザッカーバーグとの会談で見えた孫正義の素顔とは。「マサの片腕」になった男の回顧録。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
元ソフトバンクグループ副社長二ケシュ・アローラ氏の最重要パートナーであり、孫正義氏の右腕となったアロックサーマ氏の自伝的物語。邦題に「孫正義」がとあるが、原題は「The Money Trap」。インド系金融エリートたちの狂騒曲といった内容。
スパイ映画のようなエピソードから始まり、ビッグディールが飛び交い、イビサで狂喜乱舞する姿はまるで異世界のようなお話。でも孫氏が主導する世界で起きた話ということを考えると現実なんだと思うとなんだか不思議な気分。
著者独特の回りくどい言い回しや不要な文学的表現に読みづらさがあるものの、ここまで書いて守秘義務は大丈夫なのかと心配になってしまうほど赤裸々に内情が語られており面白い。一方で自身が会社を去った理由や出来事の詳細は微妙にはぐらかしておりやや消化不良感は残る。
日本人たちが描いてきた孫正義像と全く異なる、プライベートも含めた孫正義氏の顔が見えて興味深い。全編を通してアロック氏の孫氏への深い敬意を感じ、その人物から「シェフ」と称されたことに対する落胆が伝わりながらも、彼の輝かしい回顧録であったことが感じられる一冊。