【感想・ネタバレ】地面師連絡役カトウ ~積水ハウス55億円詐欺事件、ある実行犯の告白~のレビュー

あらすじ

詐欺師集団のリアルを抉るノンフィクション!

ネットフリックスドラマ『地面師たち』のモデルとなった「積水ハウス55億円詐欺事件」。その実行犯のひとりで「連絡役」と報じられたカトウは、詐取した“ゲンナマ”2億円を手に怯え、涙を流しながらベッドに投げつけた――。

週刊誌記者である著者に、連絡役という名の“パシリ”だったカトウが明かした地面師たちの犯行と素顔は、ドラマで描かれた華々しさとはかけ離れたズボラで人間くさいものだった。

大物地面師たちへの取材も加わり、カトウの人生の“浅はかさ”と“空虚な欲望”が抉られる!

―選考委員激賞!第32回小学館ノンフィクション大賞受賞作―
◎森健さん
「今さら地面師?」そんな懸念を吹き飛ばす圧倒的なディテールと面白さ。末端構成員だからこそ見えてくる事件、人生がある。
◎酒井順子さん
ドラマではスマートに描かれた詐欺師集団。実際の犯罪計画の意外なほどのユルさに、詐欺犯罪に関わる者たちの心理が滲み出る。
◎河合香織さん
著者が描く詐欺師たちは時に滑稽で、人物像は絶えず揺れ動く。だからこそノンフィクションは面白い。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

Netflixの「地面師たち」のモデルとなった積水ハウス55億円詐欺事件。その連絡役を務め、有罪服役した男への取材による事件の全容。
一筋縄ではいかない実行犯たちの思惑。裏切りと騙しの連続。有罪と不起訴の微妙な境目。ずさんな実行犯たちと何度も気づくチャンスを失い騙される積水ハウス。
事件と合わせて連絡役カトウの波乱の人生。どこまでが真実かウソと虚栄渦巻く世界。
ドラマとはまて違う奇抜な現実は読者をきっと魅了する。

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2026年10月29日

Posted by ブクログ

 本作で第32回小学館ノンフィクション大賞を受賞した週刊誌の女性記者である著者。
 積水ハウス55億円詐欺事件の実行犯として2億円もの金を手にしたカトウ(偽名)から取材を重ねる。かつて野球少年だった彼が大学野球で挫折を味わい、そこから人生を踏み外してしまう半生を追うというもの。
 NHKの特集番組でもやっていたが、巨額の詐欺事件をした割には、余りにも杜撰さを感じる。
 終章で暗躍した大物の地面師のひとりが手紙の取材に答えて、カトウさんは小間使いでしょうからね。地面師のパシリでしかなかった・・・
 
 事実と真実は違う、本書を読み終え改めて思う。

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2026年10月18日

Posted by ブクログ

話題になってだいぶ経ってからではあるが、私もご多分に漏れず、Netflixの『地面師たち』を見た。まさかこんなドラマのようなことが実際に……?と思って、今さらながら関連本を読む。とは言っても、今年の6月刊行なので、関連本のなかでは最新の情報が入っていると思われる。
本書では事件で逮捕されたうちの1人「カトウ」を軸に、事件の全体像に触れつつ、犯罪に手を染めた人間の生き方を掘り下げていく。
事件全体は複雑すぎて、これを読んですべて理解したとは言い難い。が、こういうとんでもない事件に関わる人たちというのは、とんでもなく悪知恵の回るヤツと、物事を深く考えない浅はかなヤツとの奇跡のマッチング(そして普通の常識人はいない)で起こるのかもしれないと感じた。
また、犯罪の中で受け持ちが細分化されることによって、当事者たち(マッチングしたどちらも)の罪の意識は、ほぼ無いに等しいのだということもわかった。「自分はやってない」と言い張る姿は、往生際が悪いというには違和感が残る。「地面師は、まず自分を騙す」……自分でもそう思い込む意志の強さを感じた。
この手の犯罪ノンフィクションは、だいたい読み終わってもすっきりしない。小説のように改心していく姿は、ほとんど見られないからだ。
だが、こちらのほうが現実なのだ。現実の厳しさと救いのなさ、これらから目を背けてはいけない。

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2026年10月17日

Posted by ブクログ

怪しいなと感じて先に進まなかった人もいるなかで、積水ハウスはなぜ前のめりになったのか
次はその視点の本を読みたくなった

カトウの人の良さに危うくほだされそうになった
他人から見れば彼の言動を信頼することはできないのだけど、彼のなかでは筋が通っているのだろうか?それとも、ただその場が凌げればいいと考えているのか

根っからの悪人ではなさそうなだけに、そのアンバランスさに危なさを感じた

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2026年10月13日

Posted by ブクログ

“ノンフィクション”が好きだ。
嘘のないリアルな物語に惹かれる。
本作で “小学館ノンフィクション大賞”を受賞したとのことで 早速手に取った。 

内容は 巷ではかなり話題になった“積水ハウス55億円詐欺事件”を扱っている。
いろんな所で大きくニュースになっていたので
よく知っているつもりで “二番煎じ”かなと 少し躊躇したが。

題名は「地面師 連絡役 カトウ」
“積水ハウス詐欺事件”もどんな事件だったか描かれているが やはり主役は“カトウ”。
著者と同じ年齢の40代の“カトウ”。人当たりの良い“カトウ”から 連絡役としての事件の内容を聞くうちに “カトウ”が歩んで来た人生も 浮き彫りに。大学中退するまでは 良い人生と思える道を歩んで来たのに。どこでどうなってしまったのか。深く反省し、人を思いやる気持ちもあり、
憎めない性格なのに。まっとうな道を どうしても歩めない“カトウ”。

さすが 賞を貰った本だなと。
なかなか面白かった。

また 地面師たちの いい加減さ、
積水ハウスがわの 焦りから来る“たびたびのミス”、脇の甘さにも驚く。改めて 土地の売買には大金が絡むことを。だから地面師たちが 魑魅魍魎の如くうごめくことを知った。

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2026年09月04日

Posted by ブクログ

先日読んだ「地面師vs地面師 詐欺師たちの騙し合い」を横に置いて
本書を読んだ

色々思うことがあったけれど
当然ながら、ノンフィクションだから生々しい

なるべくしてなったのか
ならない方法はあったのか

それぞれが単独でありながら複数人
でも事件は1つ…なのが
不思議で違和感

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2026年08月04日

Posted by ブクログ

積水ハウス55億円詐欺事件の地面師グループ実行犯の末端の人物にスポットを当てたノンフィクション。
事件としてはこの本にも類書にも書かれてる通り積水ハウスの内紛を地面師たちに突かれたという事だが、この本では詐欺師側が思いのほか杜撰かつテキトーなのがよく解る。
そして詐欺師それぞれにも人生があり、感情やドラマがあり…と思ってると筆者がまんまと一杯喰わされるという。どこかで経済観念が壊れてしまったというよりはもう持って生まれた気質ゆえなんだろう。
Netflixのドラマの方は未見のままこの事件関係の本は3冊目だが、やっぱり主犯グループ周りの関係性が複雑でぼんやりとしたまま。

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2026年07月20日

Posted by ブクログ

積水ハウス55億円詐欺に関わった地面師の実行犯達に取材し、明かされなかった事件の舞台裏が書かれていて興味深かった。

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2026年07月09日

Posted by ブクログ

「巨額の金を手にしておいてそれを悔いるという場面は不可解に映る。ただ、事件の経過を辿ると、行き当たりばったりなことが何度もあって「うまくいくはずがない」と思いながらも数万円の日当を目的に参加していただけの男が、思いがけず億単位の分け前を手にしてしまい、怯えていた姿が像を結ぶ。」

大金を手にした連絡役のカトウが、高層マンションの一室で涙を流しているシーンが印象的だった。
望んでいた展開なはずなのに、実際に手にすると怖くて仕方ない。一見矛盾したような感情に見えるが、人間はそんな矛盾ばかりで成り立っている。

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2026年10月30日

Posted by ブクログ

積水ハウスを騙した「地面師」 事件の犯人グループでやや小物だったカトウから聞いた事件の裏側ノンフィクション。

詐欺事件そのものはドラマで観た以上には興味が持てなかったけど、カトウが自首した後の拘置所生活など人間カトウそのものが面白かった。

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2026年08月27日

Posted by ブクログ

ネットフリックスで評判になった地面師たちのモデルの1人をターゲットにしたノンフィクション。他の方の作品と違って、映画の役名とシンクロさせているのでわかりやすい。映像と共にその場面が蘇る。この手法が是が非かわからないが私にははまった。集団の中で自分の役割も含めて、悪いという倫理観の無さが如実に感じられる。

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2026年08月15日

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