あらすじ
靴職人のネビルにとって、日々の仕事と家族、これから生まれてくる子供が世界のすべてだった。だがある日、パブで英国海軍の強制徴募に遭遇し、軍艦ハルバート号に水兵見習いとして徴用されてしまう。逃げ場のない環境での危険な労働、高圧的な士官による暴力に晒されながらも、船員仲間に支えられ、ネビルは徐々に環境に馴染んでゆく。しかし新月の晩、衆人環視下で起きた水兵殺人事件によって事態は一変し――18世紀末、絶海の英国海軍戦列艦上で立て続く不可能犯罪を描き、大胆不敵なトリックで喝采を浴びた本格ミステリ×冒険小説の快作が待望の文庫化。第33回鮎川哲也賞受賞作。/解説=若林踏
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Posted by ブクログ
壮絶な小説は沢山ありますが、本書も読んですぐにこの小説の登場人物にはなりたくない、と思ってしまいました。十八世紀末、帆船軍艦ハルバート号の強制徴募隊によって軍艦に無理やり乗せられてしまったネビルは望んでもいない過酷な訓練、劣悪な環境に放り込まれる中(食事もひどい)、その軍艦内で殺人事件と遭遇するのですが……。
壮大な世界観の中で展開されるミステリが好き、という方にお薦めしたい作品でした。登場人物同士のやり取りも楽しく、謎が解き明かされた時、切ない余韻が残るのも魅力的な作品でした。
Posted by ブクログ
パブで英海軍の強制微募隊に遭遇したネビルは、船乗りではないのに強制的に軍艦の水兵として連れて行かれることに。
過酷な軍艦での生活だが、なんとかして生き延びようとするネビルの周囲で起こった不可解な殺人事件。
犯人は何故、どうやって事件を起こしたのか?
軍艦での生活や帆船の仕組みが印象的。
知識がなくてもなんとなく想像できて、楽しめた。
Posted by ブクログ
どことなく海外翻訳を感じさせる独特な文体 帆船の構造や海軍の軍規にも詳しく冒険小説としても面白い 舞台が帆船だから使えるトリックが目玉なので、図解か何かあるともっとそのインパクトが伝わってくるのでは
Posted by ブクログ
初読みの作家
デビュー作とのことだが完成度が高い
読みどころは水兵としての普段の生活場面かな
肝心の謎解きシーンはイメージしにくい
軍艦よりもトリックの説明に図説が必要では?
Posted by ブクログ
やっっっと読み終わったー!!!
『電報予告殺人事件』が面白かったので、作品他にもあったんだ!とあまり考えずに買ったんだけど、軍艦興味ないので専門用語とか読み慣れるのに時間かかったし、生活から刑罰から惨すぎて読み進めるのしんどいしで、最初の事件起こるまでがほんっとーに長かった!
(NCISを長年見てたので海軍や軍艦内の雰囲気はそれ参考にしつつ帆船は豪華なパイレーツオブカリビアンイメージで読んでた)
事件のトリックがこの舞台ならではで面白かったし、食卓班のメンバーいい奴ばっかで助かったし何より捜査するヴァーノン海尉が清涼剤だったねえ。というかヴァーノン海尉が動き回り始めてようやく帆船のスピードが上がった気がするな。
ネビルの顛末に関してはフィクションだなあって感想しか出てこないというか、特に好感持てたり応援したくなるってキャラじゃなかったので・・やはり主人公にどれだけ憑依出来るかは読み進める上でとても大事だね。
とりあえず3作目が出たらまた買います。