あらすじ
まちづくりとは、多様な主体が関わり合って、地域社会の環境、経済、そして文化を継承しアップデートしていく終わりのない協働。いつでも、どこでも、だれとでも、あなたが自分たちの暮らしをよりよくしたいと思ったならば、それがまちづくりのスタートだ。まちづくりの拠り所になるのが local identity、「地域らしさ」。地域らしさを支えてきたのは、地域コミュニティが信頼して、分かち合いのためにみんなで使い続けてきた里道や里川などの小さなインフラ。インフラは、設え(ハード)・仕組み(ソフト)・つながり(コミュニケーション)から成る。まちとは小さな場の連なりであり、三つの間〈あわい〉――時間・空間・仲間――からなる。本書は、まちづくりとインフラとの関係性が不安定な時代を迎えるなか、まちづくりを、インフラにかかわる時間・空間・仲間という三つの間〈あわい〉から読み解くことをめざす。まちづくりが気になるさまざまな人にぜひ一読をすすめたい。
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Posted by ブクログ
まちづくりの本としては、いい意味で、とても文学的で情緒的な一冊でした。それが、本書を読んだ第一印象です。
まちに関わる仕事をしていると、「まちづくり」という言葉を毎日のように使います。行政も、企業も、地域も、それぞれ「まちづくり」という言葉を使いますが、その意味や込められた思いは少しずつ違います。
そんなさまざまな立場や思いの「あいだ」をつなぐように、「まちづくり」という言葉が存在しているのかもしれません。
本書は、「まちづくりって何?」という問いから始まります。
著者は、「まちづくり」を三つの「間(あわい)」――時間、空間、仲間――という視点から捉えています。
この考え方には「なるほど!」と思いましたし、気づけば、それは自分自身がこれまで大切にしてきた三つの「間」でもありました。
この感覚は、ぜひ一緒に仕事や地域活動をしている仲間とも共有したい。そして何より、これから初めて「まちづくり」を仕事にする若手職員に読んでもらいたい一冊です。