あらすじ
星新一生誕100周年記念、書下ろしSFショートショート50篇!
巨匠・筒井康隆を筆頭に、ベテランから新進気鋭まで50名が、星新一の「短いSF」の精神を継承し、現代の発想で紡ぐ、豪華共演!
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Posted by ブクログ
日本SF作家クラブのこの定例的な企画はとても気に入っている。今回の企画は星新一生誕100周年記念ということで「ショートショート」と「SF」との2つの縛りで50人の作家の競作となる。クラブから委嘱された作家も含まれるようなので、その点は期待している。50人もいると非常に素晴らしい作品からなんじゃこれは?という作品までバラエティに富んでいるのはしょうがないが、本書は概ね期待通り、いや期待以上のアンソロジーとなっている。素晴らしいのは、やはり星新一ショートショートコンテスト受賞の皆さんの作品。さすが、アイディアが秀逸だけでなく、とても読みやすく判りやすい文体で、無名だけど今後の作家活動に期待が持たれる。逆に、大御所の中には、いつもどおり判りにくい作品が見られた。ショートショートSFなので、単に短いSF作品を言われるがまま作った作品にはがっかりした。その責任は会長の説明の中にもある。4,000文字の作品限定だけに視点が集まり、ショートショートという星新一が残した小説形態、その方向性を少しでも良いから制約項目に加えたら、もっと素晴らしいアンソロジーになったかもしれない。「ショートショート【な】SF」と、この【な】を拡大解釈することで、自分が書きやすくなる、自分のスタイルを崩さず書けるのかもしれないが、ショートショートは短篇小説の類ではないことは繰り返し強調したい。神様は天国でこの本を読んで、どの様な感想を持っているか是非知りたい。あっ!高井信の解説ともろ被りしてしまった。