あらすじ
何を疑い、何を信じるべきか――脳に汗かく哲学体験!
もしすべてが夢だったら? 目の前の相手に「心」はあるのだろうか? 果たして、私たちは何事かを語りえるのか……? 理学部に通う大学生の「ぼく」と、平穏な日常を徹底的に掘り崩す「懐疑論」との戦いがいま始まる。専門用語ゼロ、素手で触れる哲学の本質!
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Posted by ブクログ
人間の思考は、会話を前提にしている。自分なりに咀嚼すると、鏡のようなもの。
鏡に自分が映っていることで、自分の姿・存在を確認できる。鏡に何も映っていないなら、自分は幽霊かなにかになってしまう。
鏡は映るのは自分だけど、会話は他人とでないと成立しないのが、厄介で面白いところ。
会話が成立することで、実在や心などを相互承認して、懐疑論から脱出できる。会話が成立しないなら、つまり自分と相手のどちらか一方でも誠実に返答しないなら、相互承認が成り立たない。実在を疑い、懐疑論から抜け出せない。
懐疑論にハマること自体は健全だけど、相手にまともに取り合ってほしいなら、まずは自分がまともに回答することから。
とすると、「聞く技術 聞いてもらう技術」とつながるところがあるかも。
自分用の宿題が2つ。
①陰謀論にハマった人達は、お互いには誠実な会話が成立していて、正気を確認し合っているが、外から見れば狂っている。エコーチェンバーから脱出するには、誠実な会話以外にも必要なものがあるらしい。
②AIと会話できるなら、AIとも心や自由などを相互承認できる、といえるのか?