【感想・ネタバレ】神を生み出す脳 「宗教認知科学」入門のレビュー

あらすじ

「神が監視カメラのようなものなら、逆に監視カメラは神のようなものと考えることができる」

異なる文化で、なぜ似たような神が信仰されているのか? 神の誕生が農耕革命を可能にした? 推し活や陰謀論はどこまで宗教か?従来の宗教学では答えの出せなかった巨大な問いに、認知科学や進化論の見地から迫る! 日本宗教学会賞受賞の気鋭による初の新書

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Posted by ブクログ

パレイドリア
物体に顔などの視覚的パターンを見出す傾向

最小反直感的
ほどほどに、期待を裏切ると記憶に残りやすい

超自然的存在を認知するのに依拠している認知メカニズムはある程度共通
(上記に加えて擬人感、心の理論、社会的交換原則)

神話を創り出す必要性が先に存在し、その必要性のために言語能力が獲得された

宗教はダンパー数の限界を突破することを可能にした取り組み

神話はクリエイティブコモンズ

宗教は究極的関心
人々にとって非常に重要なものがこれまで宗教と呼ばれてきた

宗教→スピリチュアル
聖地→パワースポット
瞑想→マインドフルネス

宗教観を消すための言い換え

宗教的なものは人間の基本的能力から生まれる面が大きい

宗教認知科学おもしろい

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2026年08月11日

Posted by ブクログ

一見非合理な宗教、だが各民族ごと存在する。なぜ宗教が生まれ今でも大きな影響を与えているのか。神、物語、儀礼、呪術という要素ごとにそれらを信じ行動する仕組みを考察していく。

それぞれの構成員の目の届くダンバー数(おおむね150)を超え、フリーライダーの存在を許さぬ組織のため、監視する存在として神があったという説が個人的には納得。

推し活との比較など、わかりやすくしかし丹念に検証していく「宗教認知学」入門。知的好奇心大満足の一冊でした。

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2026年08月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

うーん……ハヤカワ新書、いいな。
宗教認知科学という考え方。
ミルチャ・エリアーデにも少し言及あり。



なぜ異なる文化で似たような神が信じられているのか?「監視する神」の誕生が農耕革命を可能にした?従来の宗教学では答えの出なかった問いに、進化生物学や認知科学の最新成果を駆使して挑む!外界の風景に「顔」を見出すパレイドリア現象など人類に共通する心のくせに着目することで、儀礼や物語といった宗教の構成要素を浮かび上がらせるとともに、推し活や陰謀論など日常にあふれる「非合理なもの」一般をも俎上に載せる。人々を組織し、世界観を構築し、熱狂を生むメカニズムのすべて。

【目次】
まえがき
第1章 認知の視点から宗教を解明する
第2章 神を生み出す心の仕組み
第3章 物語の力──宗教体験・神話・陰謀論
第4章 儀礼の意味──私たちはなぜお祭りをするのか
第5章 宗教はいかに大きくなるか──「監視する神」と人類文明
第6章 日本人と宗教──「推し」は現代の神か
あとがき

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2026年09月04日

Posted by ブクログ

なぜ儀式という不合理な行為が存在するのか。そんなことが知りたくて読んでみた。

洗脳を解くための条件の一つとして示されていた一文が頭に残る。
「世界を変革できないということを認識すること」
つまり、逆にいうと世界を変えられるという共通認識を持った集団が宗教団体ということだ。
そうかもしれない。わかる

「呪術や儀礼は因果的・物理的メカニズムがあいまい」
「宗教においてもっとも重要なのは神を信仰することではなく、聖と俗の区別」

呪術は問題を起こさないように祈るわけではなく、問題の起こる場所にたまたま居合わせないように祈るのだ。

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2026年07月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

宗教を認知科学の観点から分析。
宗教かどうかは、0か1かの問題ではなく、「わずかに宗教的」から「とても宗教的」までのグラデーションで捉えるべきものである。
結局のところ最後まで宗教が何であるか定義されなかった。
研究者の間でも定義が曖昧なことは解るが、筆者の意見を知りたかった。
哲学や宗教の他の本を読んで、自分なりに考えよう。

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2026年07月27日

Posted by ブクログ

神は最小反直観的存在

宗教認知学は、宗教を不合理で反理性的なものとは切り捨てない。なぜなら、世界中の神は人間に似てるけどどこか違う部位や力を持つなど、共通点を持つから。そんな共通点は偶然生まれない。共通の原因がある。

それが例えば最小反直観的なものは記憶に残りやすいというヒトの認知の特徴だ。例えば体は人間だが、頭はゾウのガネーシャ。腕を複数持つ阿修羅。手をかざすだけで病人を治すイエス。皆直観では理解できない特徴を持っている。

世界中の宗教の共通点、つまりヒトが生み出したものという側面からその本質に迫る、宗教認知学の案内書といえる一冊。

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2026年07月01日

Posted by ブクログ

面白かった。
宗教、神話、現代の推し活が分かりやすく網羅されていて新書ってこういうところが良いんだよなあ、と思った。宗教を信じていない人が宗教を(ある意味)信じていないという人に対して抱く感情についてなるほどと思った。視点が違えば景色は全く異なる。

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2026年07月20日

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