【感想・ネタバレ】観光を忘れた日本のレビュー

あらすじ

「する」から「される」へーーなぜ日本人は変わったのか?
観光の歴史をひもとくと、インバウンド急増の裏側で静かに広がる、この国の深刻な〈社会問題〉が見えてくる!

「できない」ではなく「したくない」……観光をめぐる二極化が進行中!

<「はじめに」より>
じつは「観光離れ」しつつある日本人の姿は、かつて存在した、ある社会の人びとと、よく似ている。その詳細は本書で紐解くことになるが、観光の歴史を振り返れば、そして近代社会の歩んだ道を顧みれば、この社会問題の本質が、はっきりと見えてくるだろう。これはもはや見過ごすことのできない、歴史的に問うべき事態である。

<本書の内容>
第1章 観光とは何か 日本の現状と観光の定義
1 日本の観光の現在地/2 井上万寿蔵が観た世界/3 観光官僚と戦争/4 観光の定義

第2章 観光の誕生 産業革命と脱日常
1 観光の源流をたどる/2 トーマス・クックは何をしたかったのか/3 貧しい社会と「パーティ」の精神/4 観光のジレンマ

第3章 「社会的観光」という世界潮流 バカンスからソーシャル・ツーリズムへ
1 「休み」と近代社会/2 バカンスの発明/3 ソーシャル・ツーリズムの始動/4 旅と旅行と観光の日本

第4章 戦後日本における観光 「国民旅行」から「観光離れ」へ
1 観光の55年体制――ソーシャル・ツーリズムと日本/2 「国民旅行」が果たした役割――1950~1970年代の「観光旅行」/3 リゾートの嵐――1970~1990年代の観光ブーム/4 観光の「冷たい」まなざし――1990~2010年代の分断と格差/5 日常という、もう一つのバブル――21世紀日本の「観光離れ」の正体

第五章 観光の再創造 循環し代謝する「再」の思考
1 訪日インバウンドの急増――社会的インフラとしての観光/2 21世紀のソーシャル・ツーリズム/3 観光するリテラシー/4 再び光を観るために――再創造(レクリエーション)の思考

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Posted by ブクログ

育児・介護とは異なり、自身が純粋に楽しむための旅行を目的に休暇を取得することへの後ろめたさが、私の職場には残っている。「みんな旅行行きたくないのかな~」「こんなに忙しいのに、夏休みは3~4日ぐらいしか休暇取れなくて可哀想だな~」と思っていたら、特に何とも思っていない若者が増えているらしい。
旅行には興味が無く、スマホゲーム・映画・ファミレスなど、日常のエンタメの延長、すなわち「いつもの娯楽」があれば十分という考え方が増えているということ。日本人のパスポート所有率が低いことの背景に、レクリエーションへの興味関心が薄れているという精神的な貧困さについて説いている一冊であり、ゾッとさせられる。
私はどれだけ物価が高く、円安が進み、なかなか休みがとりづらい状況であっても、刺激を求めて旅行に行きたい。旅行へ行くことに対する価値観が高いので、周囲の人から「時間と金の無駄遣い」「仕事しない怠け者」と思われても全然構わない。

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2026年07月31日

Posted by ブクログ

パスポート保有者の減少する日本。また増えるインバウンドとオーバーツーリズム。
観光について、その歴史、定義や各国の事情などを観念的に考察する一冊。

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2026年07月20日

Posted by ブクログ

タイトルからは想像できなかった観光の歴史についても丁寧に解説されている。楽しみの選択肢がバーチャル世界を含めて沢山あり、身の回りでも所属する組織で長い時間を共にしたいと思う層の減少や海外を敬遠する内向き志向が感じられること、そして昨今のイラン情勢、ウクライナ情勢からの燃料高や円安は海外旅行には大打撃になり観光には逆風が吹いていると思う。都市部においては伊能忠敬界隈ブームからの近場歩きにも人気があることからも、それを旅行とすれば、旅行にも多様化が生じているとも言えるのではないかとも考えた。

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2026年08月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

<目次>
はじめに なぜ日本人は観光をしなくなったのか
第1章  観光とは何か~日本の現状と観光の定義
第2章  観光の誕生~産業革命と脱日常
第3章  「社会的観光」という世界潮流~バカンスからソーシャル・ツーリズムへ
第4章  戦後日本における観光~「国民旅行」から「観光離れ」へ
第5章  観光の再創造~循環し代謝する「再」の思考

<内容>
最初にデータで、日本人は観光しない、ときた。オーバーツーリズム、インバウンド…。こんな話が聞こえる中、日本人はしない、外国人はいる…。クックやJTBなどの話をしながら、滞在型の旅行を提案している。

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2026年07月09日

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