【感想・ネタバレ】江戸のことわざ遊びのレビュー

あらすじ

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「目から鼻へ抜ける」「頭割り」「目玉を喰う」などのなじみ深いことわざや言い回しが、奇抜な「絵」と絶妙な「戯文」で、楽しく生まれ変わる。幕末の上方で大ベストセラーとなった一荷堂半水作・歌川芳梅画、珍本『諺臍の宿替』の現代語訳、ついに登場。江戸の暮らしと笑いが現代に鮮やかに甦る。

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Posted by ブクログ

この本は、単なることわざ集ではなく、江戸の文化や人々のユーモア精神を垣間見ることができる。例えば「口車に乗る」「顔が広い」「目に入っっても痛くない孫」など今でも慣用句として使われている。解説は風刺画『諺臍の宿替』(15丁編)に基づき背景から説明している。「江戸へ小便に行く人」は一度は江戸に行かねば男になれぬと上方が江戸への対抗意識から小便の勢いを表現したもの、とか現代でも使う「人を尻に敷く」は女房が亭主を軽んじて夫らしく扱わず、勝手気ままに振る舞うこと、とある。その他、「尻の毛をむしる」は他人を油断させ思いがけない酷い仕打ちをする。「鼻毛を読む人」惚れた男を女が自由にあやつり手玉に取ること。「大阪の食い倒れ」京都の人は衣服にお金をかけるが大阪の人は飲食に贅沢し財産を潰す。「箒客」箒を逆さに立てかけるのは嫌いな客が早く帰るおまじないで「ほうきに」が「おおきに」とかけている。「毛虫オヤジ」うるさい人、意地の悪い嫌われ者。「女やもめに花が咲く」女性は亭主と変われると帰って身の回りが綺麗になり男たちからモテはやされる。

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2025年07月16日

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