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Posted by ブクログ
2008年01月04日 03:44記載:
ゼミで必要だったのでざっと読みました。
資源の枯渇、環境の破壊、人間の劣化などの
問題を提起しながら、網羅的に経済学の
基礎石の置き方を検討し直している本です。
ミクロ経済やマクロ経済への安易な二分法への
依存や経済学を数学的と混同することに対して
批判的考察を加えて論じていることなどは
面白いんですが、なにしろ触れている範囲が
広すぎて一読してもあまり印象に残りません
でした。
じっくり読んで一つ一つ検証していくなら
勉強になると思いますが、歴史的背景
に絡めて論じている箇所が多々見られるので
経済学の基礎知識のみならずある程度の
歴史的知識がないとキツイのかなーと
いう感じ。
歴史にかなり疎い僕にはスムーズに理解
できませんでした(自分の勉強不足ですが)。
あとは各章の中の各項目がかなり細分化
されている上に項目どうしの前後関係が
あまり見られなかったのも印象に
残りづらかった原因かと。
最終章の教育論や生活空間に関する部分は
個人的に興味深かったです。
あっ、私ごときが偉そうに語って恐縮ですが
読めば読むほど味が出てくる本だと思います!