あらすじ
無とは、何もないことではない。
私たちの知る「実在」が崩れ落ちる。
万物は量子情報であり、そこに「モノ」は実在しないのだ。
量子エネルギーテレポーテーションを提案した研究者による、
「無」と「実在」を巡る現代物理学のツアーへようこそ。
相対性理論、AI、ブラックホール、
宇宙の過去と未来、我々が感じている自我……。
さまざまな話題に通じる「無」と「実在」を見ていきます。
※カバー画像が異なる場合があります。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
最初の方に重力場の説明が出てきて、平行線が交わる交わらないの話が出てきた時に大丈夫かな、ついていけるかな?って思ったんだけど、全然大丈夫でした。最高である。わかりやすい。まあ量子力学の一般本は結構読むのが好きなんで、量子は弦なのだ。とか、重力のやつはその輪っかがとじてるんだ、とか、宇宙は13次元なのだ、見えない次元はくるくるまるまってくっついているんだ、とか、何時限とか言っても結局低い次元の表面に全て表されるから次元ってあんま関係ないんだとか聞いているわけですあ、そこの説明で、重力場と慣性系、場における相対性って何ってのが理解できた気がする。
原口沙輔のイ三(名作!)に入っている仮有0三(feat. いとうせいこう)が大好きなんだけど、この曲がテトラレンマに関してのラップで、すっげえ聞いてるんだけど、この本のすごいところは、主観の問題、AIを上っ面でなく読み込んで物理学者の観点から正しくコメントしているところだな。尊敬します。
落合陽一のヌルヌルあたりの活動も出てくる。いとうせいこうあたりと仏教と量子力学対談とかしてくんないかな。上っ面じゃないところに着地できるのではと思うね。
Posted by ブクログ
無とは何か 堀田昌寛 SB新書
理論物理学者が書いた量子情報力学から見たこの世
それは全ては無に帰するということだろうか
「無は何もないことではない」から始まるこの本は
なんとなく「空」を語っているようでもある
目次で言うならば
1無をめぐる物理学
2相対性理論
3AIにとっての無
4量子力学で否定された実在
5情報理論
6ブラックホール
7宇宙はいかに無から生まれたか
未来はどうなるのか?
何色でもない花
この世の実態は白黒写真のような無彩色だと言っているのか
あるいは無色透明だと言いたいのか?よくわからない
この宇宙は無限ループなのか
はたまた始まりや終わりがあるのか
似たような宇宙がたくさんあるのか
結局何もわかっていないと言うことがわかっていると言うことなのかも知れない
Posted by ブクログ
「無とは何か」
量子力学を哲学的な視点から論じている本なのかな?と思い手に取る。
理系ではないので、途中から段々ついていけなくなり、読み飛ばしながら読み進める。
今の理論の紹介だけ?この本読むの失敗したかな?と思ったけど、最終章で筆者の熱い主張が伝わってきて、読んでよかったとホッとした。
万物は量子情報である。
この世界での実在は、観測者による、そして、この宇宙の参加者である「私」が、認識する量子情報を基にして創発しているものなのです。
他者にとっては量子情報でしかない【私】という存在は、不確かで曖昧なものかもしれない。
その不確かな【私】を自分自身で、腹の底から強く肯定することによって、【自分というものの存在】の喪失、哲学的な困難を乗り越えることができるのではないか。
「無とは何か?」に対するアンサーがイマイチ伝わらず。むしろ、「私という実在」がメインテーマな気がしました。
ただ、最終章はとても好きです。熱い思いになりました。
Posted by ブクログ
相対論の話は、数式を使わないが故に、かえってわかりにくくなっている。
AIは本当にメタな視点を獲得しているわけではないから、胡蝶の夢の例えは不適切に感じる。人間の認識があやふやというのは、その通りと思う。
全体的に専門用語が飛び交う割には、正確な描像に到達することが難しく感じた。
最後の後書きには胸を打たれた。「それがたとえタイムマシンでなくても、語り得ぬ「真の無」の内側に繋がる、魂の救いとしての何かが。」
量子力学が情報理論として捉えられることはわかったが、それもモデルに過ぎないと思ってしまった。