あらすじ
最新鋭AIとの対決-
人間の眼が、真実を射抜く
〈見当たり捜査班〉を描く、傑作警察小説!
声優界と書店界のレジェンドふたりが推薦!
目で見る物語。
心の眼で捉える想い。
焦点が合うその刻を、見逃すな。
杉田智和氏 声優
人間を描きながら、
社会問題にも切り込む。
相場さんの真骨頂。(解説より抜粋)
栗澤順一氏 さわや書店
有楽町駅で殺人事件発生-
停電で防犯カメラ機能せず!
街頭に立ち、顔を見続け、指名手配犯を炙り出す、
通称〈見当たり捜査班〉。
時代遅れと揶揄されるアナログな手法に、
若き刑事・片桐は戸惑いながらも不可解な事件を追う……。
新たに就任した捜査一課長はハイテク捜査を実施、
「見当たり捜査班不要論」をぶち上げる。
信じられるのは、高性能レンズか、人間の執念か。
圧倒的リアリズムで描く、警察小説の到達点!
解説/栗澤順一
【目次】
第一章 定点
第二章 駐留
最終章 見当たり
解説 栗澤順一
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Posted by ブクログ
相場英雄『心眼』実業之日本社文庫。
見当たり捜査班に配属された若手刑事の苦悩と成長を描いた警察小説。
テレビのドキュメンタリーやドラマなどで見当たり捜査という手法があり、専従する警察官が居ることも知っていた。見当たり捜査とは数百人もの指名手配犯の顔写真や特徴を頭に入れ、街角に立ち、ひたすら指名手配犯を炙り出すという神技のような捜査方法である。
相場英雄はこの見当たり捜査をテーマにしながら、見当たり捜査とは対極にある顔認証技術や防犯カメラによるリレー捜査を描いており、なかなか面白いストーリーになっている。また監視社会の是非についても触れており、興味深い内容となっている。
個人的には人間の眼や判断力は、まだまだITやカメラなどよりも優れていると思う。最近の製造業では作業者による最終検査をAI技術を駆使したカメラによる画像検査に全て置き換えようとしているが、それが正解とは思えない。機械は0・1判定には優れているが、曖昧な領域についてはまだまだ人間の眼と判断力の方が優れているように思う。
見当たり捜査班の新人刑事である片桐文雄はなかなか指名手配犯の確保が出来ず、半ば焦りを感じていた。上司の稲本は部下指導も行わず、次々と見当たり捜査で実績を上げていた。片桐は稲本に教えを請うために自宅に押し掛けたり、行き付けのジャズ喫茶に顔を出したりするが、稲本は全く相手にしてくれなかった。それでも、片桐は密かに稲本の足跡を辿るうちに稲本の捜査手法の一端を知ることになる。
そんな中、かつて稲本とコンビを組みながら袂を分かつことになった大林が新たな捜査一課長に就任する。大林は顔認証や監視カメラによるリレー捜査などハイテク捜査に力を入れ、マスコミに見当たり捜査班不要論をぶちまける。大林のやり方を良しとしない稲本をはじめとする見当たり捜査班のメンバーは大林の鼻を明かそうと、一丸となり、指名手配犯の逮捕に邁進するが……
定価968円
★★★★★