【感想・ネタバレ】ファシズムの解剖学のレビュー

あらすじ

危機は本当に消えたか
運動の始まりから、権力の掌握と行使、そして破局へ
その過程を精緻に分析し、現象の本質に迫った名著

20世紀を代表する政治的産物、ファシズム。それは、民族共同体の没落への恐怖を強迫的なまでに抱くとともに、民族の活力や純潔への熱狂に駆られた政治行動の一形態である。本書は従来の思想的定義に留まらず、ファシストの「行動」や保守派・社会との「相互作用」に焦点をあて、その機能的側面を解剖する。イタリアとドイツの事例を軸に、第一次世界大戦の経験から誕生し、権力の掌握と行使を経て、自壊へと到る運動の過程を精緻に分析。現象の本質を余すところなく論述する。ファシズム研究の第一人者による集大成であり、現代の危機を捉えなおすための視座を与えてくれる名著。

【目次】
序文
ドイツ語版および日本語版への序文

第1章 序論
第2章 ファシズム運動の始まり
第3章 根をおろすファシズム
第4章 権力の掌握
第5章 権力の行使
第6章 ファシズム破局への行程――過激化か、それとも拡散か?
第7章 戦後のファシズム、ヨーロッパ以外のファシズム
第8章 ファシズムとはなにか?

注記
訳者あとがき
文庫版訳者あとがき
人名索引
事項索引

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Posted by ブクログ

歴史的な面、思想的な面、どちらからみても充実した「決定版」といっても良いと思える本。
ドイツ、イタリアのみならずスペイン、ポルトガル、ラテンアメリカ、政権にこそついていないもののイギリスやフランスのファシズムについても書かれていて、あまり他で読んだことがなかったのでおもしろかった。
惜しむらくは原著が2003年刊行なので仕方ないけど、AfDやオルバンのような現代政治についてこの著者がどう書くか読みたかった。

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2026年06月07日

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