感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
それぞれの作品を補完する感じの短編集。
ウフコック視点の物語は稀有で、
なぜ彼が敵を憎むのかが理解できるでしょう。
そう、本来敵に落ちちゃいけない人を
落としたあげく、命を落としてしまったから。
彼の行動はそういう目的があるのです。
そして、同じパートナー(現在・過去)の
戦いの後も出てきます。
兵器として利用したもの、
心を読む手段として用いたもの。
だけれども、確かに彼を信頼していたのです。
次のシリーズはまだ未完、
どんな結末が待っているのでしょうね。
Posted by ブクログ
・「マルドゥック・スクランブル"104"」
銃が嫌いな少女とウフコックの交流。バロットとは違う芯の強さがある少女が格好よかった。ボイルドは捜査官時代でも、ボイルドそのものだった。
・「マルドゥック・スクランブル"-200"」
ローズとウィル、どちらもなんだか切なくさせた。ボイルドがちょっと格好よいことを言うのが衝撃だった。
・「Preface of マルドゥック・スクランブル」
事件に遭う前のバロットとウフコックの心理描写がすごい描かれていて、マルドゥック・スクランブルをより深くしている作品。
・「マルドゥック・ヴェロシティ」
バロットとボイルドの最終決戦時のボイルドが忌野際に見た光景。いろいろ過去が描かれており面白かった。
・「マルドゥック・アノニマス"ウォーバード"」、「Preface of マルドゥック・アノニマス」
次回作らしい、「マルドゥック・アノニマス」のプロローグ。バロットに加えて新たに増えた、ドクター・ウフコック側の人物や、街の黒幕、ウフコックの今後など、早く読みたくさせる物語二つだった。
Posted by ブクログ
商業的に成功した作品の前日譚を後日に描くということは、某宇宙戦争映画にも通じることだが、どうしても前日譚の方が物語の世界観に歴史という深みが付加された結果として表現も、キャラクターも話しそのものも面白くなるのが一般的であり、そのため陳腐化した後日譚を改めて描きなおしたくなるものであり、ルーカスもこの作者も取り組んでいて、創造者の作品に対する愛が感じられて良い。本作は、未来譚へのインターミッションという作品であるが、主たる登場人物の紹介を象徴的に行い、なおかつ結末を予感させる作品で話を結ぶという、ここでもまた実に映画的な宣伝をモチーフとした作品となっていて、いやがおうにも読者に期待感を抱かせる。商業的には実に巧い。それにしても、09の戦後という時代が成立させえた異能力人体改造者たちが主要人物以外、全滅しながらも、また新たなメンバーで補強されたり、敵役側に旧09メンバーの技術が適用されていたりとか、またシザースが絡んできたり、1/4の4たるカトルカールから5たるクインテットになったりとか、どこまで話が膨らむのか。オイレンも続きがでないので、先はながそうであるが、期待して待ちたい。
Posted by ブクログ
うおー。いつの間にマルドゥックスクランブル改訂版&完全版が出ているのだと。ちょっと気になる。
そして中にある対談を読んでいると、作者は一生極めようとするんだろうなぁと思った。
アノニマス今きくとちょっと萌え名ではあるが(そーいう団体ではないけど)読みたいなー。
Posted by ブクログ
「相変わらず、しぶいなぁ~」ウフコック…
とか思いながら読み進んでいくと、「えっ、どうなっちゃてんの…」
これから続くシリーズへの大いなる予告編。
普通、「予告編でカネとんなよ!」って思ってしまうが、納得の1冊。
まさに、有用性を証明している。
Posted by ブクログ
一旦マルドゥックシリーズを全部読んでから読んだほうがいいですね。自分はアノニマスの3巻を読み終わったところだったのでいろいろ繋がりました。ただスクランブルやヴェロシティは読んでからかなり時間が経ってたので読み直したくなりました。改訂版・完全版に関するロングインタビューでは具体的な変更内容がよくわからないながらも興味深い内容。尚更完全版を読みたくなりました。
Posted by ブクログ
2018/7 12冊目(2018年通算114冊目)。マルドゥックシリーズの短編集。ボイルドとウフコックのコンビで証人をガードする短編がどちらも良かった。後はこれまでのシリーズの回想と新シリーズにつながる短編。〇〇が処刑寸前に過去を回想する短編は「どうなってしまうのだろう」と思った。あと、このシリーズは新装版の前の物を読んだのだが、冲方さんのインタビューを聞くと、どうも新装版の方が文章の出来が良さそうなので、機会を見て手に入れてどう違うか比べてみたいと思う。アノニマスも引き続き読んでいきたい。
Posted by ブクログ
短篇集。
"104"は、ボイルドとウフコックの通常の仕事を描いたもの。
"-200"は、致命的な病気を持つ女性が、一族全てを冷凍保存で200年先の未来に託す話。
"Preface"はウフコックが事前調査でバロットに接触する話。
"ヴェロシティ"は、バロット+ウフコック対ボイルドの戦い。
"ウォーバード"は、バロットは出ず、刑事ライリーがクィンテットと戦うのをウフコックや09メンバーが手助けする話。
"アノニマス"は、捕まったウフコックが都市の裏側をレポートする話。
どれも断片的。
Posted by ブクログ
短編集。
過去話と次作の予告編的なもの。
ただ、この人ラノベ書かないっていってなかったなぁ?
話はよかったし、予告編も気になって次作が待ち遠しいといえばそうなんだけどな。
ファンのための作品ではあろう。
あと、新版で改訂したり完全版があったりとなんだか、こう、商売がうまいというか。