あらすじ
この先の橋は渡れないとオオカミから聞いた,ドライブ中のブタ.通行止めが終わるまでうちにおいで,とオオカミの家にさそわれるが…….不穏なユーモアがたまらない,クセになる絵本.「僕がたびたび見る夢が絵本になっているのさ.それゆえに不条理と不合理がとても安らかだ」――五味太郎(絵本作家)※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
これは本当に不思議で…最後、「えっ? これで終わりなの!?」と口に出してしまった。
オオカミとブタという登場人物だと、オオカミが悪者だという先入観があり、「3.5km先に橋があるけど今は渡れない」と言って家に招いたオオカミ夫婦が何か企んでいるのではないかと読んでいる間中疑っていた。
しかし彼らはブタを襲ったりだましたりはしない。コーヒーとシナモンロールのようなお菓子でもてなし、家には絵が飾られ譜面台や金管楽器もあって豊かに暮らしている雰囲気。
それでも不穏な空気を感じてしまうのはこれがオオカミだからなのか(外には薪割りの斧もあるし…)。
いやいやオオカミだからといって悪いやつとは限らないぞ、薪は暖炉のために必要なだけじゃないか。と、自分がいかに偏った考え方にとらわれているかに気づかされる。
しかし謎めいた作品だ。誰か解説してくれないかしら。。
【追記】
その後、夫とこの本について話した。最後にワシが「はしなんて、ないよ」と言うのだけど、それ読んで、「なんだ、はしなんてなかったんだ!」って思っちゃうけど、ワシが適当なことを言ってるだけかもしれない、と夫。なるほど!
ワシの発言で、「そうかオオカミは嘘をついていたんだな」なんて思ってしまうけど、橋がないとは限らない。あるかもしれない。オオカミが正しいかもしれない。
で、それはブタ、オオカミ、ワシ、という登場人物へのわたしたちの思い込みによる勝手な解釈かもしれず、もしこれらのキャラが入れ替わっていたら(例えばオオカミがブタの家に招かれるとか)わたしたちの読み方は変わるのかもしれない。そんなことをあれこれ考えさせられる面白い絵本!