あらすじ
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「年金って本当にもらえるの?」「厚生年金と国民年金の違いって?」「401Kって何?」――複雑怪奇な年金の仕組みについて、マンガと図解で超わかりやすく解説した画期的な1冊。また、古代ローマや戦国時代など、マニアックな年金の歴史も紹介。人気マネー誌『ZAi』のNO・1人気連載の待望の単行本化!
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Posted by ブクログ
ロックンローラー内沢裕吉が、年金と貨幣制度について学ぶ(?)マンガ。
内容は、わかりやすくまとめられています。
(年金制度については、現時点では一部、制度が変わっています)
前半は、年金。
後半は、安土桃山時代にタイムスリップして、当時の貨幣制度を現代人の視点で分析します。
おもしろかったです。
Posted by ブクログ
一昔前に売れた一発屋のロックンローラー「内沢祐吉」は、ふと自分がもう若くないことに気づく。
急に老後が不安になった彼は、「俺は今からでも年金がもらえるのか?」と大慌て。
そして新人マネージャーである主人公は、一緒に年金のシステムを勉強していくことになった。
……という所から始まる、かなり破天荒なマンガ。
というと、いかにも年金についてみっちり解説をしてくれそうだが、実は年金の話は前半で終ってしまう。
途中で保険に話が飛び、それはまだいいとしても、後半は丸々戦国時代の経済の解説で終ってしまう。
おそらく、年金という題材だけでは一冊を埋められなかったのだろう…。
だがその内容はどれもしっかりしており、満足のいく内容だった。
まず年金については、複雑怪奇な日本の年金システムを、マンガを使って分かりやすく説明してくれている。
国民年金や厚生年金などの年金ごとの違いから始まり、どのように支払いいくら貰えるのか、任意で入る年金の紹介(企業年金、国民年金基金)などなど。
年金についての必要な知識は、これを一冊読めば十分手に入るだろう。
また保険についても、分量は少ないながらも密度の濃い解説をしてくれている。
保険とは何かという基礎知識、定期保険・養老保険などの種類による違い、そして最も大切な「結局保険に入るのは得なのか?」についても触れられている。
これを読んでおけば、保険の販売員のトークに乗せられ、不安にかられるままに契約してしまう、なんてこともなくなるだろう。
そして最後の、戦国時代の経済について。
これについては完全に雑学のレベルで、本書の本題からは外れており、ページの穴埋めと言われても仕方がないと言える。
だがその内容はどれも目新しく、
・合戦は天下取りのためではなく、百姓の口減らしをするために行われていた
・延暦寺は金貸しで儲けすぎていたので信長に焼かれた
・信長が茶器などの名物を買い集めたのは、金銀を流通させるため
・秀吉の前に、信長、北条がすでに検地をやっていた
などなど、感心させてくれるものばかり。
若干眉唾ものではあるものの、面白い雑学だった。
まとめると、年金の解説書としては割増感があるが、一冊の読み物としては十分に楽しめるものだろう。
今からでも年金のことを調べる機会があるるなら、是非オススメしたい。