あらすじ
三百万円の慰謝料請求で追いつめられた専業主婦・大越真佐美は、家庭訪問中の教師・水口の荷物から百万円を盗んでしまう。その金は、真佐美の娘・ひなみが、水口を脅して用意させたものだった。さらなる和解金を引き出したひなみは、その金をある配信者に投げ銭し……。カネとインターネットを媒介して繋がっていく「最低」な人物たち。“自分こそが正義”――恐ろしくリアルな歪みにページを繰る手が止まらない、極上のサスペンス
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Posted by ブクログ
登場人物全員が、それぞれに思う正義(これをビューティフルワーストと言うんだと私は思う)を想い行動して、なかなか綺麗に収まらないストーリーでした。でも、それが良かったです。
各章の主となる人物が、次の章の主となる人物と関係し合って、ストーリーがつながっていく、面白さがありました。
Posted by ブクログ
いやぁ〜川瀬七緒がこれ程の嫌ミスを描くとは思わず、次々と展開する嫌な出来事の物語に魅了されてしまった。
嫌な感じで終わる結末も潔く、この後の大越家の行く末がpart2へと引続いてみても面白いと感じてしまった。
バッドエンドを容認する物語は好みだ。
Posted by ブクログ
新自由主義とSNSが生み出した新しい下衆野郎のオンパレードで、食傷気味にはなった。拝金主義と反知性主義に裏打ちされたような、自分がすべて正しいというとんでもなく誤った正義感の塊の年齢も性別も関係ない品性下劣な人物たちが織りなす狂騒劇。とんでもない物語になりそうなところを川瀬氏が巧みに料理してアイロニカルコメディ風に仕立ててくれて、面白さに昇華させている。
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5人の登場人物のそれぞれの歪んだ正義が交錯する短編連作集。
とりあえず全員がドクズ!!
自身の欲に負けている様は、誰1人として救えない。
まるでドクズのNo. 1を決める内容。
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読んでる最中、ずっとしんどかった。途中で投げ出したくなるんだけど、そうしたら、ずっと落ち着かないままになると思って、最後まで読んだ。オチが分からないとずっと怖いまま、嫌な夢をみてしまいそうな怪談、みたいな感じ。
現実にあり得そうな、でも、あり得なさそうな。でも、私の周囲に、こんな人たちが、一人でもいたら、その人とは、絶対距離を置きたい。そんな人たちのお話。
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感想
出てくる登場人物が全部クズってすごい構成だな。
結局、家族内でぐるぐるしてただけ!?
そして、中学生怖っ!最後の結末まで見たかったなぁ。
あらすじ
真佐美は主婦で中学生の子供がいる。ネットで整形ユーチューバーのゆかぴを叩くことをはけ口にしており、ある日開示請求を受けて、弁護士から訴えられる。真佐美は過去にも同様のことで訴えられて、差し押さえを受け、夫に軽蔑され、このことが原因で娘は不登校になってしまった。娘のひなみの担任の水口がきて、見つけた現金入りの封筒を盗んでしまう。
水口は中学校の教師だ。一見、毎週不登校のひなみを訪問する熱心な教師に見えるが実はひなみを盗撮しており、それを売買していた。ひなみにそのことがバレてゆすられ、渡すはずの金を母親に盗まれてしまった。水口はひなみからさらに金を要求され、100万円渡すのだった。
ひなみは学校に行かないことを決めていた。ユーチューバーのゆかぴを神と崇めてそれだけを生き甲斐にしていた。水口から奪った金をゆかぴに課金して、遂にゆかぴと繋がり、これまでのことを洗いざらい相談する。
ゆかぴこと結花は配信収入の低下に悩んでいた。アンチ対策で相談した弁護士と打ち合わせをして、犬の毛を洗うためにコインランドリーに寄ったが、そこに隣人で騒音を訴える老人がきて、規則を破るなと怒られる。ゆかぴはひなみをバックアップして水口からお金を引っ張ろうとする。
宮城は退職金を注ぎ込んでコインランドリーを始めたが、赤字で上手く行かない。また、長女の真佐美に金銭を要求されてイラついていた。隣の女にも腹を立てていた頃、犬の毛でDNA鑑定することを思いつくが思いがけず隣の家に忍び込んだところ発見した一千万円を盗む。たまたま来ていた次女と共謀して強盗を隠蔽する。
真佐美は裁判になり、焦っていたが、長女のひなみから盗撮の事実と教師への恐喝を持ちかけられる。ひなみはゆかぴを見切りつつ、罪をなすりつけて、お金を毟り取ろうとしていた。
Posted by ブクログ
久しぶりに、嫌な人しか出てこないストーリーを読みましたが、嫌なやつだらけのお話しって共感するところがなくてお話しとして楽しめて良かった笑
どうなるのか先が気になってサクっと読めました。
Posted by ブクログ
うおーおもしろい!
出てくる人間全員悪人!それも、極悪人ではなくて、小悪党。
登場人物は、ネットで誹謗中傷して開示請求された主婦、教え子の中学生を盗撮する教師、教師を脅して金を巻き上げる中学生、誹謗中傷する人間を開示請求して稼ぐ配信者、隣人宅から窃盗する後期高齢者だ。
全員厄介な人間だし、やってることはかなりどうしょうもない。
でも、加害者になったかと思えば被害者になったり…意外な繋がりがあったり…と、展開がスリリングでゾクゾクしました。
バタフライエフェクトのように様々な出来事が少しずつ影響を与えて思いもよらない方向に転がっていく面白さ…!
これ、ドラマにしてもすごく面白そう。
Posted by ブクログ
登場人物全員 見事なクズっぷり。
胸糞悪さを通り越して、クズ同士の小競り合いが小気味よくって目が離せなくなる。
コインランドリーの経営者の章では、ただの老害クソジジイってだけじゃ無かった。あの人とこんな関係だったの⁈と驚きだし、思いもよらない手に汗握る展開にも緊張感でハラハラした。
私のワーストNo.1は真佐美。
コイツの人格には反吐が出る。
Posted by ブクログ
表示にある五人の登場人物全員が自分は常識人と自覚し社会が非常識であり被害を受けていると思っている異常者だらけの物語。
名誉毀損、盗み、盗撮、をしているのを自覚しているがそれは自分が社会からの被害者であるが故に仕方なしにしていると飽くまでも自分勝手な言い訳をする登場人物には何故か清々しさすら感じる。
Posted by ブクログ
動画配信者に対して誹謗中傷を繰り返す女が、プロバイダーから情報開示請求を受ける。教師が生徒の家にカメラをしかける。最悪の人間たちを巡る連作短編集。
各短編の繋がり方が巧妙。嫌な奴らの話なのに楽しんで読めた。意外な収穫
Posted by ブクログ
読み終わった後のザワザワした余韻が引かない。
本書に登場する主要人物は5人。整形を勧めるライバー、彼女をネットで叩く母親、引きこもりの娘、事なかれ主義なのか熱血なのか揺れる担任、そしてコインランドリーの頑固親父。
誰一人として「自分が悪だ」と思っていないところが最高にリアルで恐ろしい。それぞれが自分の正義を信じ込み、それを盾にして他人を侵食し、食い合っていく。まさに「正義の反対は、また別の正義」を体現したようなストーリーだった。
ラストの「続きはご想像に」という余白の残し方も絶妙。ここで終わるからこその恐怖もあるけれど、この歪んだ人間関係の行く末をもっと見たいと思った。
Posted by ブクログ
自身の正義感を振りかざす5人、最低最悪の美徳(ビューティフルワースト)と気づかないクズたちの物語
■あらすじ
インフルエンサーへの誹謗中傷を繰り返し、ついには慰謝料請求をされてしまった主婦の真佐美。大金の工面に追い詰められた彼女は、家庭訪問に来た娘ひなみの担任教師水口の荷物から、現金百万円を盗み出してしまう。しかしそのお金は、ひなみが水口に用意させたもので…
■きっと読みたくなるレビュー
世知辛い現代社会に生きる5人のクズ。残り少なくなっているHPをかけ、それぞれの正義を振りかざして斬り合うという悲しすぎる物語です。
自身の価値観だけが正義と信じて止まない人たちっていますよねー。今日もヤフコメやXを覗けば、害虫のごとくいくらでも湧いて出てきます。
本作に出てくる害虫たちです。
・大越真佐美:主婦、インフルエンサー(ライバー)に誹謗中傷をして訴えれる
・水口和也:教師、不登校の引きこもり少女を…
・大越ひなみ:引きこもりの少女、中学三年、ライバーにのめり込む
・ゆかぴ:ライバー、ファンの食い物にする
・宮坂隆行:コインランドリーを経営する老人、価値観が古い頑固者
まぁ彼らが絡み合って、それはもう大ゲンカになるんですが、金だの欲望だの醜いだけ。しかしこの嫌な人間を描くのがお上手ですよね~、ぜったい友達になりたくありません。
キャラでイチオシなのは、クソじじい宮坂隆行ですね。若者に時代遅れの価値観をぶつける。最近はこんな老人もあまり見なくなったんで、むしろ新鮮。最もサイテーなのは教師の水口和也。ある仲間と会話するシーンがあるんだけど、酷すぎて吐き気をもよおしましたよ。
さてストーリーとしては真佐美の慰謝料対策を中心に進んでいく。原告はライバーゆかぴであり、そのリスナーは少女ひなみであり、その担任は水口である。なおライバーゆかぴの隣人は宮坂であり、配信活動を迷惑に思っている。自分勝手な主張により発生したそれぞれの問題、はたして決着がつけられるのでしょうか?
実は本作を読んでる最中、川瀬七緒先生はこの物語で何を描きたいのか、今ひとつわからなかったんです。しかし最後まで読むと理解できました、ポイントは登場人物がどう成長できたのか、というところでして。個人的には大好きなラストでした~
■私とこの物語の対話
正義を振りかざすなんて、主張すればするほどダセェと思うんすよね。自信の正義感なんて「美徳」であって、自分が自分のために価値基準を決めるものかと。社内秩序を守るためには法律があるんだし。
結局は自身の価値観の押し付け、→の主張は反対側から見ると←の主張になるだけですよね。あらためて他人と価値観がずれてしまった時は、話し合ってすり合わせることが大切だと思いました。
Posted by ブクログ
登場人物、揃いも揃って全員悪人。
読んでいて、ときめきも感動も一切ない。
それなのにページを捲る手が止まらない。
つまり、とても面白いのだ。
正義を盾にSNSに誹謗中傷を書き散らす主婦、盗撮教師、恐喝中学生、盗みを働く老人、巧妙に金を巻き上げるライブ配信者など、清々しいほどの最低ぶり。
一見、接点のなさそうな人々が実はどこかで絡み合っていたと明らかになっていく過程が面白く、最終章では予想外の展開が待ち受けていた。
悪意が悪意を呼び、負の連鎖は加速し、目が離せなくなる。
一気読み必須のスリリングで後味ビターなミステリー。
Posted by ブクログ
すごっ!
登場人物全員が清々しいほどクズ!
一部の界隈で生臭坊主と呼ばれている1Qさんもびつくりするぐらいクズしか出てこない!
クズのオンパレードに"びっくり"の"つ"をちっちゃくするのも忘れるぐらいだわ!
びつくりだわΣ(゚Д゚)
「類は友を呼ぶ」と言いますが、「クズはクズを呼ぶ」のでしょう
クズの周りにはクズが集まるようになっているのです
Posted by ブクログ
たまに「登場人物全員クズ!」を謳って宣伝している映画があるが、この小説はまさにそれw6本の連作短編集でマジで登場人物全員ヤバいwここまで突き抜けると読んでて胸糞悪いとかって感情すら湧かないんだなと。各々が信じる正義を貫いた先にある地獄が最高に最悪。惜しむらくは本屋大賞を受賞した朝井リョウの『イン・ザ・メガチャーチ』とやや被っている部分があるかなと(全体的にはしっかり異なる物語になっているのだけど)
Posted by ブクログ
ワーストたちが次々と出てくる。
専業主婦の大越真佐美が、SNSの書き込みで三百万円の慰謝料を請求されたことから始まり、不登校の中学の娘を心配して訪問してくる中学教師・水口。
娘は、ライブ配信にのめり込み、その配信者のゆかぴが、慰謝料を請求しているのが真佐美である。
ゆかぴのマンションの隣りにすむ宮坂夫婦は、真佐美の両親であり、真佐美とは絶縁状態。
そして宮坂とゆかぴは、コインランドリーの件で揉めている。
最後には真佐美と犬猿の妹が出てきて…。
なんなんだ!この人たちは…と呆然となる。
最低な人間たちの言い争いに疲弊してしまう。
だが、けっこうリアルなだけに怖くなる。
Posted by ブクログ
みんな最悪の人ばっかり、誹謗中傷で訴えられる主婦から始まり、最悪繋がりで進む。配信者ゆかぴ、彼女に課金するひなみ。ゆかぴを誹謗中傷するのは、ひなみの母親、真佐美。不登校のひなみを盗撮し商売する担任水口。水口がひなみに払う示談金を盗む真佐美、真佐美の父親はゆかぴの隣人でお金を盗み、その金を資金洗浄するという真佐美の妹。こんなにぐるぐるお金が回れば傍目には楽しいエンタメ。おもしろかった。
Posted by ブクログ
ぐるぐると繋がっていて、誰が悪いのか、みんな悪いのかモヤモヤする本でした。この中の誰にもなりたくない。川瀬さん割と読むけど、自分的には「テーラー伊三郎」みたいなのが好きです。
Posted by ブクログ
【清々しいほど最低!】
集まれ!クズオブクズ!
今宵 キングを決めようじゃないか!
ってそんな話じゃないけど
五人の登場人物でだれが一番クズですか?と聞かれたら…
全員優勝!!笑
そういうお話でした。
✎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
曲がったことが大嫌いな専業主婦の真佐美は窮地にたたされていた。「ゆかぴ」と名乗る美容整形ビフォーアフターを売りにする動画配信者のコメント欄に誹謗中傷を日常的に書き込んでいたことにより、名誉毀損で訴えられ300万円の慰謝料を請求される。
「なぜ私だけ?他の人もしてたのに?
というより、私 何か悪いことした??悪いのは視聴者を食い物にしているあの女の方だろ!!」
ネットで見つけた不届き者を追い詰めて、社会的な制裁を加えることは悪ではない。私が加害者?そんなはずはない。私が正義だ。
だが自分に勝ち目はなさそうだ。ある事情から夫にも実家にも頼れない。働き口も見つからない。いったいどうしたらいいのか…。
そんなある日、不登校の娘の様子を見に 担任が家庭訪問に来る。なぜか 担任の持っていた紙袋の中に100万円の札束が…!
真佐美の手は自然と紙袋の中へ…。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
世の中は馬鹿ばかり。
自分こそが正義(ビューティフル)だ!
なのに、なぜ?!
私の人生は破滅へと向かっているのか。
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この後 登場する四人の人物たち。
不登校の女子中学生。
動画配信者。
中学校教師。
コインランドリー経営者。
みーんなヤバい。かなりヤバい。
恐喝、窃盗、詐欺、盗撮…。
そして、全員に共通するのは強烈な
「自己正当化バイアス」と「認知的不協和」。
これがかなり気持ち悪い!いっちゃってるよアンタたち…。
イライラの止まらない読書に 読んではやめて、やめては読んで。これ挫折しちゃう?
しかし なぜでしょう。この五人が 大金をめぐって絡まりあい、騙し合い、蹴落としあうハチャメチャな展開になると、もうね、一周まわって笑けてくる笑 一番痛い目にあうのは誰なんだって気になって気になって笑
最後に笑うのは誰だ?!
それとも
全員破滅?!
それは読んでのおたのしみ♡