【感想・ネタバレ】性春のキズナのレビュー

天堂きりん

彼のにおいは、純粋で子供みたいなあまいにおい。そのにおいに包まれて、あたしは快楽に夢中になった。それはあたしと彼をつなぐ、一番強くて一番もろいキズナ。表題作のほか、「海を聞かせて」「ソウシソウアイ」「ツミビト」「ココチ。」「横ちょのこいびと。」を収録。

[ブクログ · ★★★★☆]

“ＴＬ”という枠の中で話をここまで広げられるものなんですね。
確かにＴＬらしい展開や表現も沢山あるけど、ただエロなだけじゃない漫画。

[ブクログ · ★★★☆☆]

天堂きりんの短編集（05〜07年）。デビューは95年なのでキャリア10年目というところか。掲載誌は秋田書店のティーンズラブ誌？で、女性向けソフトポルノロマン。セックス描写はエロティックだが、即物的な表現は抑制されている。人物の表情がデリケートで、描線もやさしく、独特の魅力を感じる。ストーリーは焦点となる登場人物も多くて三人と、かなりシンプルな構成をとっており、短編というよりも叙情的なスケッチに近い。