あらすじ
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「記憶の継承」を「平和の継承」に
大分・宇佐が伝える戦争の歴史
大分県宇佐市の航空隊に編成された「神雷部隊」「八幡護皇隊」など特攻隊員たちの群像や、特攻隊編成の詳細、空襲被害など、戦史・航空研究家、郷土の歴史家たちが、航空隊の歴史と現在を紹介。
貴重な写真約300枚掲載 最新の成果が語る宇佐空の全貌
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Posted by ブクログ
本書は、大分県宇佐市に所在した宇佐海軍航空隊とその周辺の歴史をまとめた一冊である。各章では史料に基づき、設立の経緯や戦時中の様相、当時を生きた人々の物語が丁寧に描き出されている。現在も跡地に残る掩体壕などの戦争遺跡を保存・継承し、悲惨な記憶を次世代へ伝える実践の記録でもある。単なる歴史の記録にとどまらず、市民による「歴史の活用」にまで踏み込んでいる点が重要である。
一部、年表のように網羅的な記述が続く箇所があり、説明に対してやや詳細すぎる印象も受けたが、これは私の勉強不足ゆえかもしれない。しかし、個人の日記や写真といった資料から故人の息遣いが身近に感じられ、深く胸を突かれる。歴史を風化させず、地域で積極的に生かそうとする市民の強い意志が伝わる内容であり、近いうちにぜひ関連施設へ足を運びたいと思う。