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Posted by ブクログ
コンティンジェンシープランのような考え方で、
将来の様々な外部環境の変化をシナリオとして捉え、
それぞれに対する対応策を戦略として考えようとするもの。
イメージが湧きやすく良著。
<メモ>
・インフリューエンスダイアグラム 要素間の因果関係を図時するもの。ループ構造などを可視化でき、重要な要因特定に役立つ
・戦略の3類型 適応型、形成型、留保型
外部環境に適用しようとするもの
外部環境構造を有利にしようと大胆な施策を取るもの
変化に対応できるよう最低限の投資は行っておこうとするもの
・デファクトスタンダート化したコアコンポーネントの存在。汎用プラットフォームを開発供給するプレーヤーの存在。汎用プラットフォームを用いて最終商品を供給するプレーヤーの発生と十分な規模性
この三つが満たされると産業構造変革がもたらされる。
・幽体離脱して俯瞰してシナリオを考える。
外の業界ならどう考えるか、買収先はどう考えるか、どうなったら会社が潰れるか、業界が危機に陥るか、未来から振り返ると何が分岐点となりそうか
Posted by ブクログ
第一章、第二章、第三章、第十二章を読むことで、シナリオプランニングの全体像をつかむことができる。第四章~第九章は具体的な事例で、興味のある業界以外は読む必要ははいと思う。
[STEP1] 環境分析
・マクロ環境/ペスト分析
・業界分析/Five Force
・内部環境分析/インフレンス・ダイヤグラム(各因子の関係性の整理)
[STEP2] 重要因子の特定
・機会・脅威の分類
[STEP3] 因子の評価、シナリオ定義
・影響度と不確実性による評価
[STEP4] 戦略検討
・適応型/形成型/保留型
■影響度の定義
・これまでにない大規模の市場が誕生
・他業種の大市場を取り込む
・市場を支配する新たなルールが誕生
・既存ビジネスの前提条件が否定される
・需要・収益が業界として消失する
■不確実性の定義
以下の条件にすべて該当する場合、不確実性は低い
・起こることがほぼ読める(既に因子実現の予兆が市場で三受れらる)
・仕上がりの姿が読める(技術・経済性・行政の動向などから考えて、最終型が想定できる)
・タイミングがある程度読める(技術導入のロードマップ、法改正のスケジュールなど、因子実現のスケジュールが定義されている)
■その他メモ
・シナリオプランニングは経営環境に関する未来のストーリー(仮説の連鎖)作成
・シナリオプランニングは予測の正確性に価値があるわけではない、未来を当てることよりも備えることが重要