感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
全部読んでから、あとがきと解説を読みました。
なんか尻切れ蜻蛉だなと感じたのです。
解説を読んではっとしました。
「永遠の途中」
なのだから、尻切れ蜻蛉で、標題と中身が合っている。
間違っていたのは自分の感想なんだ。
ちゃんと標題がどういう意味かを考えながら読めば、
さいごに、ああ、話は途中で終わるんだという納得感が残るはず。
解説者に教えられた。
もう一つ教えられたのが、
「どうしてもっと自分の人生に 自信をもってこなかったんだろう」
という記述の二重拘束。
登場人物の意見であり、
作者の意見であり、
解説者が作品と作者に共感がもてる部分である。
読み終わったとき、そこまで強い印象を持たなかった。
女性の読者なら、肝心なところだと分かるのだろうか。
ああ、作品は一流で、読者(自分)は二流だという悲哀を感じる。
どうせ、ずぶずぶの負け犬の遠吠えか、捨て猫の嘆きですよ。
Posted by ブクログ
薫と乃梨子どちらも私からみたら羨ましいくらい素敵な人生なのに、そんな人でも人と比べてしまうだなと思った。
改めて人と比べても意味がないということがわかったし、比べるなら自分以外ないってことなんだな。あと、あのときああすればよかったとか、そういうのも無意味。
人と比べて落ち込むことも、過去を振り返ったて後悔することもたくさんあったけど、そうなったときはこの小説思い出して、抜け出せないときはもう一度読もうと思う。
ただ、不倫が当たり前な感じなのが読んでて違和感だった。娘が不倫して、最近まで不倫してた母が泣いて責めて、不倫してた父親が娘を殴る。うーんって感じ。
Posted by ブクログ
唯川さんの小説は間違いないなと思った。
2人の半生を書いた物語は、まったく違っていてとてもおもしろかった。どちらの人生がいいかと聞かれるとかなり迷ってしまう。早くに結婚をして家庭を持った薫と仕事に生きる乃梨子。どちらも魅力的で、他人から羨まれる人生を送っていそうだと思ったが、内心はそんなことないのだなと思った。
私はまだ20年も生きていないから、2人の苦労なんて計り知れないけれど、いずれ2人が直面した問題にぶつかったりするのだろうなと思った。
Posted by ブクログ
同期入社の薫と乃梨子。
仕事に見切りをつけて結婚する薫
仕事に生きるキャリアウーマンのりこ
2人の60歳までを交互に描かれてる
お互いに相手の成功を妬み羨み
だけど自分のほうが幸せだと言い聞かせて
主婦は主婦なりにキャリアウーマンはキャリアウーマンなりにそれぞれの苦悩、葛藤、絶望、孤独
その中にある幸福。どちらが幸せか不幸かなんて本当に答えなんてない。
選んでなかったほうを夢みることは今そこに立って見て初めて考えれることで、後悔より選んでよかったと思える自信を私も選びたい。
学生の頃の自分は永遠にこの生活が続くとなぜだか思う、30歳目前になって自分が描いていた大人の30歳ではなく中身は全然変わってなくて、本の中でもそれが60歳になってもそんな感じと書かれていて、リアルだなぁ〜って。もう絶対戻れない、今もどんどん過去になって、何度だって振り返るけど振り返りながらも精一杯進んでいきたいと思える本だった