あらすじ
タイムトラベル技術を応用することで、「自分が生まれてこなかった世界」を選ぶ〈巻き戻し〉の権利が認められた日本。30年前の夏、輝かしい未来が約束されていたはずの兄を〈巻き戻し〉で失った「ぼく」は、消失の謎に導かれるように再び故郷の島を訪れる──緻密な構成と読了後に押しよせる余韻から、「忘れられない一作」と注目を集めた「十五までは神のうち」をはじめ、第12回創元SF短編賞受賞作を含む全4編を収録。青春のきらめきと痛みのすべてを、“夏”を舞台とする物語群に閉じ込めた、珠玉のデビュー短編集が文庫化。/【目次】「射手座の香る夏」意識転送を濫用し、若者たちは危険な〈動物乗り〉に興じる/「十五までは神のうち」完璧だったはずの兄はなぜ、自らの出生を〈巻き戻し〉たか?/「さよなら、スチールヘッド」VR世界での永遠の夏×ゾンビに覆われたアメリカ大陸/「影たちのいたところ」9つの影をつれて彼は現れ、少女の憂鬱な夏休みを変えた/解説=飛浩隆
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Posted by ブクログ
かなり好き。読み終わったあとにウワ~~~いいな.........ってなる。心を揺さぶるというよりも心を包みこまれる感覚になるというか。上手く言い表わす語彙を持ち合わせていないのでチープな感想(感想ですらない)しか書けないけれど面白かった。
Posted by ブクログ
夏を舞台とした青春SF短編集。
『射手座の香る夏』
意識をオルタナと呼ばれる生体デバイスに移す技術が普及した世界で、起こった事件の捜査をする人と、違法な動物乗りに興じる若者目線で物語が紡がれる。
『十五までは神のうち』
15歳になったときに自身が生まれたことをなかったことにできる<巻き戻し>が子どもの権利として認められた世界。主人公の息子と兄が巻き戻しを選択した。なぜ二人は巻き戻しを選択したのか…
ミステリ的な展開もありつつ、考えさせられるようなテーマ。子どもにだって生まれない権利があるというのは正しい議論なのだろうか…多分昔からしたら意味不明な議論なんだろうなと思う。
『スチールヘッド』
VR世界と荒廃してゾンビに覆われたアメリカ大陸が舞台。
『影たちのいたところ』
影を運ぶ人と影を捕らえるもの
4編ともある種のやるせなさ、正解のなさを感じるテーマで、夏という舞台も相まって少年少女たちの青春が描き出されているように思える。