あらすじ
ロックスター、ブラッド・ギャロウェイのライブがベルリンで開催された。2万人以上の観客が熱狂するなか、女性がステージでブラッドに謎の封筒を手渡した。その中のアルミケースには、凝固した血の上に載せた白い羽根が入っていた……。翌日、警察のゲストハウスで、ブラッドの血だらけの死体が発見される。死体は損壊され、胸には黒いペンで“愛する者の命は大事か?”というメッセージが残されていた。刑事トム・バビロンは、臨床心理士のジータ・ヨハンスと共に捜査を始めるが……。トップスピードで駆け抜ける、ドイツミステリ4部作第3弾!/解説=村上貴史
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Posted by ブクログ
マルク・ラーベ『スズメバチ』創元推理文庫。
『17の鍵』『19号室』に続く、ドイツ・ミステリー『刑事トム・バビロン』シリーズの第3弾。
第2弾の『19号室』がイマイチだったので、この第3弾の購入に躊躇していたのだが、全4作の結末が気になり、購入してしまった。果たして、鬼が出るのか、それとも蛇が出るのか。
2027年春にはシリーズ完結編となる『ヴィオーラの隠れ家』が刊行されるようだ。
30年前に何者かに連れ去られ、安否不明状態の妹ヴィオーラの幻影と幻聴を常に身近に感じながらも、刑事としての任務を全うしようするトム・バビロンに襲い掛かる暗い影。誰の思惑なのか、次第にトムは妻のアンネと共に事件の火中へと巻き込まれていく。
少しずつ明かされるトムと妹のヴィオーラ、母親のインゲ、父親のヴェルナーの過去の物語。トムが15歳の時に行方不明となった当時10歳のヴィオーラの消息は……
余りにも目まぐるしい展開は、謎が謎を呼び、罪はさらなる罪を生み出す。最後の最後に描かれた驚愕の描写。なかなか読み応えがあり、第2弾の『19号室』で断念しないで良かった。
謎の男性がスズメバチという人物からの指示で託された謎の封筒を1人の女性に渡した。その女性は、ベルリンで2万人以上の観客が熱狂する中で開催されているロックスター、ブラッド・ギャロウェイのライブステージの上に上がり、その封筒をブラッド本人に手渡す。
その封筒の表には『緊急』という文字が書かれており、中にはアルミケースが入れられていた。そのアルミケースには、凝固した血の上に載せた小さな白い羽根が入っていた。
翌日、警察のゲストハウスでブラッドの血だらけの惨殺死体が発見される。死体の陰部は切断されており、胸には黒いペンで「愛する者の命は大事か?」というメッセージが残されていた。
刑事トム・バビロンは、警察付き臨床心理士のジータ・ヨハンスと共に捜査を始めるが、警察はトムの妻のアンネをブラッドを殺害した容疑で逮捕する。さらには殺人容疑はトム・バビロンにも及び、物語は混迷を極める。
本体価格1,500円
★★★★★