あらすじ
よく食べよう、よく生きよう――元祖料理エッセイ『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』著者の単行本未収録作を集めた食エッセイ集。50年代パリ仕込みのエレガンス溢れる、食いしん坊必読の一冊。
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Posted by ブクログ
食べることは人生を豊かにする。と個人的に思う。単純に食べることが好きなのもあるが、何気ない記憶も思い出も食べたものと紐づいていることが多い。料理を作ることも好きだから食べることはそこまでのプロセスも含んで楽しい。
作ることも食べることも好きなら、食エッセイと料理本が組み合わさった石井好子のこのエッセイ集は垂涎の一冊だ。さっそくマッシュルームとベシャメルソースをあわせたチーズトーストを作ってみたけどめちゃくちゃ美味い。
高いものを食べに行かなくても、現地に行かなくても、自分で簡単に作って食べるだけで1日がかけがえのないものになる。美味しいものをたべることは贅沢でもなんでもなくただ生活を豊かにする所作なのだろうと思う。
Posted by ブクログ
あっ、この本も文庫化したんだ!やったあ!と書店で手に取りました。
『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』が話題になってからというもの、どこへ行ってもオムレツの石井さんと云われる、とちょっとうんざりしているような前書きからもう面白い。「うんざり」とか「閉口している」という直接的な感情表現はないのにそれが伝わってくる。研ぎ澄まされた文体。
「フランス料理とはこういうもの」「男性の料理とはこういうもの」とキッパリ断言できるのは本書が書かれた時代柄か。文章は冴え冴えし、読んでいて気持ちがいいが、国際情勢聡い読者が増え、多様性を重視する現代ではなかなかこういう書き方は難しいな……と思うとそれだけで尊さを感じる。
『巴里の空の下〜』もだけど、本作もパリだけでなく、オムレツだけでもなく、様々な国の様々な料理が登場する。それでもタイトルはオムレツ由来。タイトルも一点集中、研ぎ澄まされている。