【感想・ネタバレ】LAフード・ダイアリーのレビュー

あらすじ

LA(ロサンゼルス)に渡った映画研究者が、「食」を通して考えたアメリカ。
料理本批評エッセイ『食べたくなる本』で話題を呼んだ著者による、
ユニークな食生活エッセイ&体験的都市論。

文庫版の推薦コメントに三宅香帆!!
文庫版限定でタコスのレシピも特別収録。

「スロー対ファスト」とか「オーセンティック対リミックス」というような、
私自身これまで少なからず囚われてきた対立構図がある。
LAの食には、それを軽々と超える自由闊達な生命力があるようにも思えた。
「多様性」とは何か、それをいま、どう擁護しうるか。
こんにち最も切迫したこの問いに対する貴重なヒントを、
私はここでいくつも得ることになる。(本書「まえがき」より)

【目次】
なぜアメリカへ?
LAフリーウェイとIN-N-OUTバーガー
季節のない寿司
ゲリラ・タコス
カナダの自然食
ヴェニスのエキゾティシズム
ジョナサン・ゴールド
USC
「映画と牛の関係について」
LAの友人
記憶の襞
多様性と画一性

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Posted by ブクログ

ネタバレ

おもしろい! 旅、食、人類史などが好きな人なら間違いなく楽しめる。
ただ、タイトルや帯文から「LAの食について深く知れるエッセイ」を期待していた自分は、第5章「カナダの自然食」あたりから、ん? カナダには興味ないんだけど……と首を傾げることになり、第6章〜9章は工芸品や料理評論家ジョナサン・ゴールドの人となり、著者の専門である映画の話が続くので、違和感がずんずん募る。ついに9章の終わりでは本を置いてしまった。それから数カ月積読状態が続き、いや、やっぱり読み切ろうと思って最後まで読んだらおもしろかった。あきらめなくてよかった。

第11章に、こうある。

《「味覚は記憶なのです」と書いた評論家の勝見洋一は、食の感動が、人生の記憶の襞の折れ重なりからこそ生じるということを深く理解し、そのことだけを説き続けたのではなかったか。ジョナサン・ゴールドも、その師匠のカルヴィン・トリリンも、アメリカの食について書きながら、そこで生きる一人ひとりの生活史を重視した。》

つまり著者はLA食とは直接かかわりがない生活のあれこれも、LAの食文化を描き出すうえで欠かせない要素だと信じていたのかもしれない。確かにLAに渡ったばかりの苦労(住宅事情とか子連れ移住の困難さなど、食以外の話)を詳細に書いてあるからこそ、10章のスキヤキにまつわるエピソードは胸を打つものがある。生活のことを記すからこそ、食というものの輪郭が浮き上がってくるのだ。食エッセイを読む上で、これは大きな発見だった。
もし途中で挫折したくなっても、ぜひ最後まで読んでみてください。

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2026年09月26日

Posted by ブクログ

単行本で出たときに読んでいたのを忘れて再読。でも、まだらにしか覚えていなかったので、ほぼ初めて読んだくらいの勢いで楽しめた。
LAは30年以上昔の学生時代に行ったきりだけど、空気感を思い出せた。

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2026年06月03日

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