あらすじ
ストレスという言葉は、今ではもうすっかり有名になっていますので、今さら説明するまでもないと思いますが、とにかくこの本は徹底してシロウトさんのために書こうと決めたものですから、ちょっと説明しておきましょか。要するにストレスとは、「対人関係だの、仕事だの、勉強だの、家庭生活だの、生活環境だの……、人間が社会生活していくのに必要不可欠な要素で、それ自体、本来楽しいことでもあるけれど、ちょいと具合が悪くなったり、度が過ぎたりして、『なんや、しんどいなァ』となった状態」ということです。偉そうに言うほどの説明になりませんでしたけど……。こんなことから人は、下痢をしたり頭が痛くなったり、身体のあちらこちらに不調を訴えるということになってしまうわけです。また、身体症状に出ないまでも、気分が塞いだり、やる気が出てこなかったり、下手すりゃ「ホナ、死のうか」とまで考えるのですね。恐いもんです。言うときますけど、決して他人事やないですよ。もちろん中には、「少々のストレスにはへこたれへん」という剛の者もいるにはいますが、その人だって、自分の嫁さんや子供や親戚の者の中に、あるいは職場の同僚・部下、友人の中に、いつ出会うかもしれませんわね、「ホナ、死のうか」と考えるタイプの人に。
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Posted by ブクログ
病院に行った時、本を忘れてしまい待ち時間をどうしようと慌てていたら
待合に貸し出し本がありホッとしました
そこで借りた読んだ本なのですが
素晴らしい
完全に当たり
目から鱗
そんな感じでした
仏教用語である「色即是空」の説明から始まり、世の中のこと全てはこれに尽きる
と言った感じで、それを説明してくれている本
「色即是空」とは、自分の理解では
人生はなにごとにも「色」が付いていることがたくさんあると思いがちだが、実はそれは虚像で、物事に色はなく全てが「空」
物事に「これだ」と意味付けするのは自分次第で、決まったものの見方はないのだから、自分なりに生きやすい生き方が出来るような色を付けていけばいいんだよ
てな感じ
その「色即是空」と言う見方を使った心理カウンセリングなどの実例が様々な形で書かれていて、目から鱗が溢れ落ちまくり
しかも文章の書き方が凄く上手くて、グイグイ吸い込まれてしまっていて、待ち時間中に読み終えてしまいました
著者を見てみたら「平成心理療法研究会」となっていました
これは何人かの人が書いてるのかな?
そこはよく分からないけど
とにかく良かったに尽きます
簡単に読めるけど、凄く身が詰まった本でした
原因と結果は一方向だけではない可能性があることを知っておく
一つの方向に固定されたものの眺め方を「直線的観察法」と言う
するなと言われるとしてしまい、していいと言われるとしなくなる。
なんとも不可思議なことだけど、それが人間の特性なのかもしれない。
Posted by ブクログ
最後までとても分かり易く楽しく書かれてました。
心理学というと、深層心理やトラウマの話に始まり
自分はどうなのか?と、ますます深みに陥ってしまいがちですが
この本は、実際の患者さんとのやりとりもあり
また、関西弁の話し口調がリアルで
思わず「クスリ」と、笑ってしまうようなそんな本でした。