あらすじ
維持・管理から活用・創造へ
収益性の高いビジネスを生む公共投資の形を提案する
高度成長期に整備された道路や建物などインフラ(社会資本・社会基盤)は今後、急速に老朽化が進む。適切に維持、修繕・補修、更新が行われないと、このままでは大きな事故につながる可能性も高い。
現に先進国のドイツでも老朽化した図書館が崩壊し、多数の負傷者が出たことがあるくらいなのだ。ところが、東日本大震災や原発事故の影響で、今の日本は、この問題に対処する体力がさらになくなってきている。
本書では今後インフラの更新とあわせて日本の国家戦略を担うインフラの構造改革(再構築・創造的破壊)をどう進めるべきかを提案する。また大震災を契機に、今後の公共投資のあり方についても一石を投じ、インフラ構造改革による市場・ビジネスに与える影響を明らかにしていく。
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Posted by ブクログ
日本の社会インフラ整備状況は世界的にも先進的で、それをどう管理・再設計していくのかが今後の大きな課題になる。よく「0を1」と「1を10」に人の適正タイプを分けることがありますが、それと似て「つくること」と「維持・再設計」していくことは分けて考える必要があるのかなと思いました。土地を掘り返したりする工事については個別に対応するのではなく、社会インフラ全体としての管理をするべきだなと感じましたね。道路工事だけ、水道管工事だけということでなくて。ヒントの多い、いい一冊だなと思いました。