あらすじ
「くまモン」などの大ヒットで知られるクリエイティブディレクター・水野学。
パナソニックや相鉄など、さまざまなプロジェクトに関わっており、さぞ忙しそうに思われているのに、
たっぷり眠り、たっぷり遊ぶ生活を送っているという。
それは彼が若いころから突き詰めてきた「時間哲学」に秘密がある。
無駄なことは徹底して省く。大事なことは時間を区切って集中する。
ゴールの解像度を高め、そこから逆算してスケジュールを組み、無駄なことは一切しない。
余裕があるからこそ、脳は最高のパフォーマンスを発揮できる。その時間に対する考え方は、常に時間に追われてすり減っているビジネスパーソンに大いに参考になる。
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Posted by ブクログ
読み終えて…なんとも言えない温かさとリラックス感を得ている、私。水野さん、お会いしたことは無いけれど、きっと人たらし(もちろん良い意味です!)いつかお会いしてみたいなぁ。
水野学さんの名前を聞いて知らなくても、「くまモン」を知らない人はいないだろう。その「くまモン」のトータルディレクションを手掛けたのが、水野さん。その他、中川政七商店、久原本家「茅乃屋」、「THE」など。
自分の1番大事にしたいこと(未来にどうしていたいのか)を明確にし、そこから逆算して考えてみるのが「逆算時間術」。「段取りの教科書」も読んでみたい。
時間は有限。生まれた瞬間から少しずつ減っていく。だからこそ、逆算して考える。だからこそ、無駄にしたくない。時間の使い方は、そのまま生き方になっていく。どこに時間をかけるか。何を削るか。何を対象にするか。その選択を積み重ねていくことが、自分らしい生き方を作っていく。効率化は手段であって、目的ではない。大切なのは、その先に何があるか、である。
自分にとって気持ちの良い時間は、何か?どんな時間を、もっと増やしたいか?それを考えてみることが、自分らしい時間術への、最初の1歩になる。
「効率化によって生まれた時間を何に使うかを、自分で決める。」時間を生み出すことばかり考えるのではなく、最も大事なことを自分自身で決めること。
プロデューサーでもあるので、よくマルチタスクだと言われる。あらゆることをバンバンこなしていっている。でも、実はシングルタスクを次々と猛スピードでこなしているだけ。その瞬間、その瞬間の集中力がすごい。
「仕事にどのくらいの時間がかかるのかの見込みが極めて重要になる」
なので、
時計を目の前に置き、一つ一つの仕事の時間計っていく。同じような仕事を5回もやれば、大体わかってくる自分の作業に何分かかるのかをどんどん把握していくと、スケジュールを比較的正確に読み、組むことができる。
□「持ち帰って、次回持っていきます」はやらない。「その場で決める。」と決める。
□「なりたい自分」をはっきりさせる
□仕事とは「時間スポーツ」である。サッカーやバスケットなどの時間が来たら終わりになるスポーツが「時間スポーツ」。(対して、野球はスコアスポーツ。)仕事は前者で、締め切り時間が来たら完成。
□時間内で良いものを作ることを意識する。
□小さな締め切り(30分や1時間で区切る習慣」が先延ばし癖を直す。何事もコツコツ進める癖をつける。
□片付けるのは確かに大変だが、それ以上に大変なのは探すこと。片付けることよりも探すことの方が大変だし、時間を奪う。だから常に片付ける。
水野さんが「絶対いい人!」だと思う1節。「ゆっくりしたいのです。渋滞している道路で急ぐような人になりたくないのです。右のレーンに行ったり、左のレーンに行ったり。多分到着時間は5分も変わらないのに。意味があるとは思えない。僕は、あれが、人生で最もやってはいけないことだと思っています。(笑)」焦ったら負け。焦ったら、判断を間違うから。
Posted by ブクログ
時間制限を設けないと仕事が無駄に膨らんでしまうパーキンソンの法則など、「時間で区切る」という考え方自体は知識として知っていましたが、本書の「仕事はサッカーと同じで、限られた時間内でどれだけ点を取るかの競技である」という例えによって、一気に腹落ちしました。
特に響いたポイントは次の2点です。
・時間=成果を最大化するための枠組
締め切り時間になったら試合終了。その時点でその仕事は一旦完成。限られた時間の中でどう工夫して成果を最大化させるかという思考のシフトが重要。
・ 「時間で切る」からこそできる軌道修正と連携
30分や1時間で区切る効用は、都度ボールを止め、周囲を見渡して状況判断ができること。パスを出すのか、進むのかを確認せずに抱え込み続けるのは、サッカーで言えば一人でボールを持ち孤立している状態と同じ。時間で切って状況確認する癖こそが、結果的に仕事のスピードとクオリティを上げる。
また、人に仕事を振る際に「使っていい時間の総量」を伝える手法もとても実践的な学びでした。やり過ぎを防ぐだけでなく、時間設定自体が期待値(ラフでいいのか、作り込むべきか)の指標になるという視点は目から鱗です。
「時間」で仕事をコントロールしていく考え方を早速社内チームにも共有し、働き方を変えていく良いきっかけになりました。時間に対する意識と働き方を見直せる、おすすめの一冊です。