あらすじ
南の海に散った海軍パイロットの夫との、たった75日間の結婚生活。残された150通の「ラブレター」を心のよすがに、医師を目指し精進した戦後の長き日々――97歳で現役小児科医として活躍する著者から、いまを懸命に生きる人たちへのメッセージ。
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Posted by ブクログ
インターネットが普及した現代では死語になりつつあるラブレター。
時を越えても残る亡き人からの言葉に支えられて生きる女性医師の姿が眩しい。
短い時しか共に過ごせなかったけれど、何十年も変わらず想い続ける。
それは美しい話に聞こえるが、著者は短い間だからこそ嫌なところを見ることがなかった。今も共に過ごせていたら、喧嘩したり嫌なところもあったのだろうかと取り止めもない思いを巡らせるという。
少し自分を振り返りたい時に落ち着いて読める本だと思った。
Posted by ブクログ
あるテレビで著者が紹介されていて興味を持ったので購入しました。 前半は96歳現役小児科医の著者の半生について、後半はエッセイです。海軍航空士で戦死された夫からの手紙は著者への愛情に溢れています。こんな素敵なラブレター貰ってみたい! 医師になってからは患者である子供とその親への愛情を注ぐ著者。親子2代でお世話になる患者がいるのも幸せですね。