あらすじ
厚化粧がやめられない女性(「120分の女──目立ちたいから」)、食べすぎをやめられない一家(「満腹家族──幸せだから」)、ゴミ置き場から、まだ使える物を日々拾ってくる老女(「老婆の幸福──もったいないから」)、体に悪い物は絶対に食べたくなくて、つきあう女性にも強要してしまう男性(「無添加青年──あぶないから」)……やめたくてもやめられないことがある。だって、それが生きがいだから。何かに依存して生きざるを得ない人間の姿を鋭く、そしてユーモラスに描いた傑作短編集が、装いも新たに復活。
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Posted by ブクログ
物語というより短編集のような本で読みやすかった。
この世は言い訳で回っていて、みんな都合のいいように生きていると思った。
生きづらいご時世こういうマインドも大事だよなと。
それと同時に嫌われる人はこういうマインドなんだとも。
Posted by ブクログ
タイトルと帯に惹かれて購入。
12作の短編集で、それぞれ主人公がやめたくてもやめられないことを抱えて生きる姿が描かれてます。
やめられないことに対しては細か〜い驚くような拘りがある一方で、「え、そこは気にしないの?」ってみんなが思うようなところには無頓着だったりして…
例えば、メイクに毎日120分かける女性がストッキングに穴が空いても履き替えるのを面倒くさがったり、
「一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べ」の雨ニモマケズの宮沢賢治に憧れる無添加食品に拘る青年が、賢治が短命だったという事実は忘れることにしたり。
そんな風に、自分の都合の良いように解釈して都合の悪い部分は見なかったことにしたり…
でもなんだかそういう部分があるからこそ人間らしくて良いよねって読後はそんなことに気づきました。
わー感動、面白かったっていう感想はわかないけど、不思議と、あーそうそうみんなこんなもんだよね、完璧な人なんかいないしね、良かった、安心したって気持ちに。肩の力が抜けました。