【感想・ネタバレ】夏迷宮のレビュー

あらすじ

柴田元幸、斎藤真理子、石沢麻依、推薦!

きのう第三次世界大戦が始まった。銃後の日本に開園した大型テーマパークで起きる異変と、ユーラシア大陸を人魚とともに旅する1600歳の少女と戦災孤児たち――。時空を超えた物語が交差するとき、世界の歴史が書き換えられる。
オルタナティブな世界への祈りを込めた、新しい世界文学の誕生。

「さあ、世界を妄(みだ)りに変えましょう」と登場人物は呼びかける。「妄りに」の一言にこれほど豊かな意味が込められたことがかつてあっただろうか。その一語から伝わってくる作者の覚悟、気迫、恍惚。
――柴田元幸

古川日出男は一作一作、日本に太い杭を打ち込むようにして歩いてきた。今、世界を踏み抜き、人類の記憶の爆心地に至る。渾身のその先へ。小説にはまだこんなにもできることがある。
――斎藤真理子

不老の戦災孤児を生み、「平安」を推すテーマパークに酔う戦争と飢餓の時代。時間の箍が外れ、国境を越えて続く人魚と尼僧の旅と水脈が、迷宮を覆す舞踏のステップと共鳴したその時、歴史の不死性が結晶化する。戦争の影に覆われ平和を消費する世界の行方を、緊密な層をなして描き上げた素晴らしい小説。
――石沢麻依

飢餓状態でヨーロッパとアジアの境界をさまよう日本人兵士は、禁断の人魚の肉を食べて不老の身となった尼と子供たちに出会う。原発事故後に招致された大型遊園地「郡山ピースランド」では、人気アトラクション「夏迷宮」に呼び起こされ、地中の湖に棲む幻獣が目覚めはじめる――。現代と古代、日本とユーラシア、神話と現実が呼応して生み出す圧倒的スケール。新たな戦争の時代に、古川日出男が放つ予言的長篇小説!

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Posted by ブクログ

ワクワクするしぐったりもする、つまりおもしろすぎた。「百年の孤独」を思い出したし「荷を引く獣たち」も思い出した。急に地元が出てきたりいろいろシンクロニシティがあってびっくりした、近所の友だちとか妹とか叔母とかにも読んでほしい。それにしても人類史における最恐最悪ビッグコンテンツこと戦争はテーマパークや人魚とも結びつくのだなぁ、この人の手にかかれば…

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2026年06月04日

Posted by ブクログ

きのう第三次世界大戦が始まった。
あさって終結する。セカイよ凍りつけ結ばれよ永らえ。
ー本文より

解釈がなかなか難しい。
上澄みをなぞったようなあらすじなら書けそうだが、深いところまで咀嚼して書けるかと言うと難しい。
しかし文体のリズムは小気味良く、意味をはっきりと理解できなくても読むのが楽しかった。
戦争と平和と飢えとを、不老長寿の人魚と、かつてのピース…平安京そして坂上田村麻呂を結びつける発想がすごいと思う。規模が大きくて、どこか幻想的で、筋が面白くてどう話を結ぶんだろうとすごく気になった。で、最後の十一、十二の章でそう来るかと痺れた。
誰か詳しい人解説してもっと痺れさせてください。

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2026年07月20日

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