あらすじ
進化しないことが、長く生きる条件だった!?
マッチョなわりに、けっして早くは泳げない。
鎧のような硬いウロコ、陸上生物の手足を思わせる頑丈なヒレ、だがけっして早くは泳げない――。3億5000万年前の太古から、姿を変えずに絶滅を乗り越えてきた希少深海魚シーラカンス。「生きた化石」を追い求めた人びとの熱狂と、知られざる生態の謎に迫る。
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Posted by ブクログ
シーラカンスについて、発見の歴史や生態、日本での標本保存や調査隊の活動など気になるトピックを親しみやすい文体で幅広く紹介。
数年前に沼津港深海水族館でシーラカンスの冷凍標本や剥製を見たことがあったため、その時の記憶と重ねながら興味深く読み進められた。
著者は元新聞記者のジャーナリストで、学生時代には豊富なダイビング経験を持つ。本書では、昭和時代にシーラカンスの生息地の一つであるコモロ諸島で現地調査を行った「日本シーラカンス学術調査隊」のメンバーを探し出して取材を試みる過程も描かれている。忘れられた一つの歴史を掘り起こしていく取材記としても面白かった。