【感想・ネタバレ】京都一条戻橋 晴子のブックカフェのレビュー

あらすじ

人気シリーズ「京都祇園もも吉庵のあまから帖」シリーズの著者、最新作! 安倍晴明の末裔でエリート銀行員の晴子は、家業の後継者の兄が出奔したため陰陽師を継ぐ羽目に。また、私生活での借金の肩代わりとしてブックカフェの店主も押し付けられ……。店を訪れた、風評に苦しむ老舗鯖寿司店の跡継ぎ、走るのが苦手なのに運動会のリレー選手になった少年らの悩みを古今東西の書物の名言を引き合いに、「言葉の力」と「霊力」で解決する!? 京都の名所、グルメも交えて人々の心の機微を描いていくハートフル・ストーリー。文庫書下ろし。

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Posted by ブクログ

舞台は「あの世とこの世の境目」一条戻橋。
「陰陽師の末裔が営むブックカフェ」という設定だけで、ワクワクする。

呪術や式神の異能力で解決していくのかと思いきや、主人公の晴子は、頭脳明晰で自称・容姿端麗だが、人として致命的な欠点を持つ「残念な」半人前陰陽師。彼女が足りないものを補おうと努力すればするほど、ドツボにはまっていく姿は滑稽で、晴子には悪いが思わず吹き出してしまう。 

その空回りさえも「あの人」の仕業では……?と妄想が膨らむほど、謎の老人・為爺の存在は強烈だ。
皮肉たっぷりな毒舌にイラッとしたかと思えば、古今東西の名言を武器に、こちらをホロッとさせ、「この爺さんは何者だ?」と惑わされる。時折見せる奇跡は、偶然なのか。はたまた誰かの術なのか。「これってもしかして陰陽師の力?恐るべし、なんでもありじゃん!」と開いた口が塞がらない。為爺の放つ壮大な話は本当か嘘か曖昧で「人は言葉に惑わされ、言葉に力をもらう」という彼の台詞は、まさにこの物語の正体そのものだろう。

シリーズ序章ということもあり、謎の残し方が何とも心憎い。為爺の正体、兄の出奔、そしてラストに語られた「あの計画」……。もしかすると今後、晴明の対抗勢力の末裔との「令和の陰陽師対決」が始まるのか?妄想が飛躍しすぎかな。

京都の美味しい甘味描写に食欲を刺激されつつ、最後には言葉の力と霊力で人々の心のしこりをときほぐしてくれる心あたたまる読後感。晴子の成長と、張り巡らされた伏線が回収される日が待ち遠しい。
……いや、もしかしたら私も為爺のの術にはまってしまっているのかもしれない。

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2026年04月22日

Posted by ブクログ

晴子のような抜群な記憶力が欲しい。
カフェに本棚は必要?普通のカフェでも良いような気がする。為親・・謎大きい。

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2026年04月16日

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