感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ハードボイルドォ~
がっつり重いお話は、がっつり重いカツどん食べたような満足感。胃もたれしてるのに、何だこの幸せな気持ちは。的な!(集中力切れた)
彼女の作品には普通の真面目な学生が出てくることが少なくて、大抵どっか歪んでたりスレてたりする。そういうキャラクターってどうやったって魅力的だから、ちょっとズルいとも思う。
しかしチャキ(『チャキ』)の弱さもセージ(「シークレット エージェントマン?」)のいい加減なロマンチックさも恵多(「嘆くなり我が世のファンタジー」)の残酷な幼さも成田(「哀愁とシューマイ」)のしみったれで「言うな!!それは破滅の罠!!」っとかひとりで考えちゃうところも聖夜(「クリスマスだからって訳じゃないけど」)のおばかさんなところも。全部いとしい。
まるっきりハッピーエンドじゃないけれど、「これからもっとハッピーになれるはず!」と強く思わせてくれるから、最後の1Pが怖くない。
あとがきがいつにも増してやけっぱちに手が込んでいて大好きです。ジョン・ウーの足って…あほか
私は彼女のドコが好きなんだろうか。絵か。ギャグのセンスか。ファッションか。それら全て間違いではないけれどやっぱりこの切なさですか。
コッチは攻め男たちがかっこよい本です。