【感想・ネタバレ】「ゴジラ」東宝特撮・SF映画史 昭和編のレビュー

あらすじ

1954年、ゴジラは「戦争のメタファー」として世に問われた。その強烈な主張と優れた映像技術は、やがてゴジラを映画というくびきから解き放った。ゴジラは70年以上にわたって圧倒的な存在感を示し続け、いまや世界を席捲する怪獣の王という地位を得るに至ったのだ。
そんなゴジラの「誕生期」から、娯楽映画の覇者となった「シリーズ拡大期」、ヒーローかつ社会問題への挑戦者となった「東宝チャンピオンまつり」期など、昭和のパワーが溢れる「ゴジラ」作品群の検証を本書は試みる。
またそれと並行して、1970年代前半から始まる東宝のテレビヒーロー作品についても、「時代」を知る一助になるよう、その存在意義の確認に及んだ。

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Posted by ブクログ

岩畠寿明『「ゴジラ」東宝特撮・SF映画史 昭和編』講談社文庫。

極めて真面目にゴジラ映画を中心とした東宝特撮・SF映画史が紹介される。

ゴジラ映画の初作が1954年ということは自分の生まれる前のことで、この時代にこのような特撮映画が誕生していたことは驚きである。当初のゴジラ映画は怪獣スーツを着た俳優が演じていたが、最近の『シン・ゴジラ』、『ゴジラ -1.0』となるとCGが多用される。勿論、CGの方がリアリティがあって完成度は高いが、怪獣スーツは味わいがあったように思う。

映画館で初めて観たゴジラ映画は『ゴジラ対モスラ』であったのだが、『ゴジラ対モスラ』の初上映年を確認すると1964年となっており、自分はまだ生まれて間もなくの頃で、やはり岩手県は映画上映もリアルタイムではなかったのかと思っていた。本作を読み、『ゴジラ対モスラ』は『東宝チャンピオンまつり』として1970年に再上映されていることを知り、納得出来た。

当初、悪役として登場したゴジラは『ゴジラ対キングギドラ』から正義の味方に変貌する。東宝がゴジラ映画で人気を博すと、大映はガメラ映画を当てて来たように思う。しかし、『東宝チャンピオンまつり』でゴジラ映画は子供たちの心を掴み、『東映まんがまつり』が始まるまでは東宝の独走状態だったように思う。

本作では、ゴジラ映画を中心とした東宝の特撮映画の歴史の他に1970年代後半から始まった東宝のテレビヒーロー作品についても紹介されている。東宝のテレビヒーロー作品は余り記憶が無いが、『レインボーマン』は覚えている。

本体価格1,270円
★★★★

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2026年04月18日

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