あらすじ
深い山中に「紅姫」の伝説が残る美しい滝「紅滝」がある。その滝の周囲に、時を超えて何度も現れる男の名は「望月」。女への愛に胸を抉られ、恨み、焦がれ、絶望的な恋の果てにまた「望月」は死んでいく。現代から、大正、江戸、安土桃山、そして南北朝の彼方へと時を遡り、「望月」はなぜこの滝に現れるのか? 名手・遠田潤子の紡ぐ、神話的で壮大、圧倒的な恋愛小説。
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Posted by ブクログ
南北朝時代から現代までのスペクタクル大河的な愛憎劇。面白くはあった。
第1話 いとこ同士の奔と美鳩はセンター入試の勉強中。紅姫の祠にお灯明をあげる。美鳩は今年の滝祭りの紅姫に選ばれている。
奔の姉の暮葉が昔紅姫役をやって直後に姿を消した。車に撥ねられて捨てられていた。
奔は苔玉の手入れを頼まれる。朝と晩に霧吹きで水をやるのだ。
祭り当日、美鳩が蝋燭を祠に捧げ、花を流す。望月という男が現れた。奔は姉の恋人ではないかと思っている。
第2話 瀧口屋のみよ。仙造と恋仲である。女郎のみよは足が悪くて歩けない。仙造には許嫁かいる。仙造の許嫁の従兄の望月というのもみよのもとに通い始める。
第3話 次郎丸は太郎丸とあとりと3人で鴨川の河原に住んでいる。犬追物の犬を捕まえている。望月のために働いている。
犬追物の開催が減って、普請現場で雑役夫で食い繋いでいる。
第4話 望月とこうは瀧口屋の二階で抱き合っている。隣の部屋で病人が熱を出して寝ている。こうは大坂船場の薬種問屋の娘だ。こうは何もできなかったが、美貌の持ち主だった。
第5話 望月はみなを弔いながら歩いていた。身重な鶴姫を背負って望月はくれと逃げていた。くれも身重だった。