あらすじ
網野善彦・山本七平・司馬遼太郎・松本清張・梅原猛・吉本隆明・坂本多加雄……戦後の知識人は自らの理想とする「国のかたち」を歴史に託し、従来の皇国史観やマルクス史観とは異なるユニークな「史論」を展開した。多様な史観が競合する思想空間は、いかに育まれ、なぜ衰退したのか。気鋭の思想史家が描く「歴史観の戦後史」。
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Posted by ブクログ
本書を読む前提として「歴史」とは何かという視点が不可欠である。単に事実の羅列でなくどのような通史にも必ず取捨選択がある。
本書は戦後思想史について20人の史観を容赦なく批評していく。百田尚樹の「日本国記」に対する実に厳しい評価に始まり渡部昇一、西尾幹二、上野千鶴子、網野善彦から小松左京、松本清張、司馬遼太郎など実に多彩な内容。
自分の知識、読解力では筆者の博識に追いつけずもどかしい読後感。決して本書が悪いわけではない。
歴史というものに対する感性を磨くに良い書。