【感想・ネタバレ】エージェントは二度推理するのレビュー

あらすじ

伝説の人気シリーズ、24年ぶりの日本上陸!

『沈黙のメッセージ』『カムバック・ヒーロー』『ウイニング・ラン』……。90~00年代にわたりミステリーファンを魅了した、敏腕エージェントにして名探偵のマイロン・ボライターと仲間たちが還ってきた!
盟友ウィン所有のニューヨークの高層ビル内で事業を再開したマイロンのもとに、突然FBI捜査官がやってきた。元スーパーモデルの女性が、何者かによって殺害されたのだ。捜査官によると容疑者は、マイロンのNBA選手時代のライバルであり、私生活における因縁の相手であり、のちにマイロンのクライアントとなった男グレグだという。しかしグレグは5年前に失踪し、その2年後に東南アジアで死んだはずだった。
グレグは生きているのか? マイロンは、ウィンや元同僚のエスペランサの力を借りながら、真相を探ろうとするが……。
最後まで先の読めない展開に痺れ、すっかり中年になったマイロンとウィンの変わらないブロマンスに萌える。世界的ベストセラー作家ハーラン・コーベンが日本中の翻訳ミステリーファンに贈る、2026年最強の極上エンタテインメント!

(底本 2026年4月発売作品)

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Posted by ブクログ

 ハーラン・コーベンの第一の魅力は、どのページに至っても、どの文章に至っても、とにかく読んでいて楽しいことだ。気の利いた描写力も素晴らしいが、何よりも会話の絶妙さが素晴らしい。セリフが素晴らしいということは、そのセリフの持ち主であるキャラクターたちが、おのおの個性的ということだ。いわゆる<キャラが立っている>。それがこの作家の一番の特徴である、と言っても過言ではあるまい。

 最近は独立作品が多いコーベン。ポライター・シリーズの共演者であるウィン(時には主人公を食ってしまうくらいの強烈な個性)を初の主人公とした『WIN』という待望の作品が2022年に邦訳されたときは小躍りして喜んだものだが、マイロン・ポライターのシリーズ(すべて早川文庫で翻訳は中津悠)としては4作の未訳作品を残したまま、第7作『ウィニング・ラン』(2002年邦訳出版)でシリーズ翻訳作品の出版は途切れ、その後はコーベン作品は独立系のものばかりが講談社や小学館から邦訳されることになる。いずれも一癖も二癖もある素敵な作品ばかりではあるが、ぼくらにはシリーズ主人公であるポライターの行方は杳として知らされないままであったのだ。

 そして邦訳としては24年ぶりのマイロン・ポライターとの再会機会を本書でぼくらは得ることになった。小説世界は現実世界に沿って時間がそれなりに流れたようだ。マイロンもウィンもどちらも現実世界に沿って年齢を重ねている。

 本書は、犯人の側の殺人描写というバイオレンスでいきなりスタートする。フォントを変えた犯人側の描写は作中に挟み込まれるまま、それらの殺人事件に取り組む側であるマイロン・ポライターとウィンの捜査や、二人の絶妙なコンビネーションと個性が光るのはお馴染みの光景。もし、シリーズに初めて接する方であっても、独立した作品として読んで頂いて構わない。そもそも4作未訳のまま連続しない形で昔からの日本語版読者は未来へとタイムスリップしてきたのだから。

 登場人物たちはそれなりの時を超えて今の作品内に配置されており、マイロンとウィンの関係も昔のままとは言えないまでも円熟味を増したかたちで犯罪に挑む。

 ちと難点がある。登場人物のあまりの多さである。巻頭のキャラクター表のページが擦れるくらい何度も参照しなければならず、それに苦労したのはきっとぼくだけではあるまい。時に、ぼくはキャラクターが複雑に絡まり合う恐怖を避けるために(汗)それぞれの関係図を描き、それを手元に置きながら読むことがあるのだが、今回はそれをサボってしまったがために、何度もページをめくり返す羽目に陥った。最初からそれをすればよかった、と反省しきり。

 とは言え、ミステリーとしての骨格があり、複雑な人間関係と意外性のある犯人と、読者を惑わすばかりのあまりに想定外な決着の付け方。すべてがコーベン節と言おうか、エンタメのためなら何でもやる的サービス精神(?)と言おうか(汗)、その辺りは独立作品もそうだが変わってないな、元気だな、と思わせられる一冊であった。

 古いこコーベン読者だけでなく、新しいコーベン・ファンにも是非読んで頂きたいし、もしこのダブル主人公マイロン&ウィンに興味を持たれた方は古い作品(けっこう入手困難?)たちにも接して頂きたいと願ってうやまないものである。

これを書いている時点では本作の翻訳を手掛けている田口俊樹さんからの本作紹介文もありますので、是非ご一読を! 

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2026年06月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大好きなシリーズ。四半世紀ぶりのマイロンは、期待を裏切らない極上の一冊でした。泣いちゃった。

マイロンがウィンをおまえさんと呼ぶのは以前もそうでしたっけ?おじさんになったからですかね。

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2026年05月04日

Posted by ブクログ

初読み作家さん。長く活躍されてる方みたい。 敏腕エージェントのマイロンとウィンが織りなす事件解明。2年前に死んだはずの元NBA選手が女優殺しの容疑者に!人間関係の複雑さと多さに少してこずりましたが転回の良さにグングン読み進めました。前作から20年だそうですがとても楽しく読み終えました。

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2026年05月29日

Posted by ブクログ

亡くなった男が容疑者? どんどん吸い込まれるサスペンスフルな探偵小説 #エージェントは二度推理する

■あらすじ
スポーツ・エージェントであり弁護士のマイロンのもとに、FBI捜査官がやってくる。ある殺人事件の容疑者が、マイロンがかつてクライアントだった元NBA選手グレグとのこと。しかし彼は数年前に失踪、そして海外で死亡したはず。

マイロンは同僚で富豪のウィンとともに手がかりを追うのだが―― 伝説のスポーツ・エージェント、マイロン・ボライターシリーズの最新作。

■きっと読みたくなるレビュー
おもろい! 海外ミステリーを読んだって感じがする作品ですね。

謎に満ちた殺人事件、死んだはずの男が容疑者、高圧的なFBI、情が絡んだ男女の関係… まるで海外ドラマを観てるようで、物語にどんどん吸い込まれちゃうんです。

本作はかつてマイロンが選手生命を絶たれる怪我を負う原因となり、数年前に亡くなったはずのライバル、グレグ・ダウニングに殺人容疑がかかる。彼はマイロンのかつてのクライアントでもあり、恋敵でもあった。

グレグは生きているのか? なぜ嫌疑がかかっているのか? マイロンは盟友である大富豪ウィンの力を借り、調査に乗り出すという筋立て。

ドストレートな私立探偵小説、読み進めるほどに謎を深ぼっていくのですが、同時に登場人物たちの横顔が見えてくる。最たるはマイロンの家族に関する課題… いや、もはや人生最大の過ちともいえることなんですが、この物語の最初から最後まで付きまとうことになる。

マイロンだけでなく、妻テリーズをはじめ、様々なキャラクターの人間模様が描かれるんすよ。相方ウィンも相当な個性の持ち主で、特にマイロンとの厚い信頼や小粋なやり取りが好きすぎる。

ほんと暑苦しいほどの愛情表現や、やたら芝居がかったセリフが洒落てんのよ。読んでると物語の世界に入りたくなってくるんだよね。

物語の後半に入る頃、とある重要な事実が判明。これからどうやることやらと、どんどん状況が緊迫してくる。予想通り(というか予想以上)に、マイロンが事件に関わることになり、サスペンスフルな展開になるんです。いやー、終盤の犯人のくだりあたりからはマジ目が離せませんね。がっつり海外ドラマを楽しませていただきました。

ちなみに私の場合、本シリーズは読んでなかったのですが、特に問題なく楽しめました。シリーズ未読の方もぜひ、手に取ってみてください。

■ぜっさん推しポイント
マイロンが過去の失敗にケジメをつける、自分の意見を突き通すシーンがあるんだけど、これが超絶クールなんすよ。必死に生きてると、いつの間にか自分のことしか見えなくなっちゃうんだよ。愛情は自分に対してではなく、隣にいる大事な人に与えるもの。私も胸を張って、愛を叫びたいと思いました。

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2026年05月23日

Posted by ブクログ

盟友ウィン所有のニューヨークの高層ビル内で事業を再開したマイロンのもとに、突然FBI捜査官がやってきた。元スーパーモデルの女性が、何者かによって殺害されたのだ。捜査官によると容疑者は、マイロンのNBA選手時代のライバルであり、私生活における因縁の相手であり、のちにマイロンのクライアントとなった男グレグだという。しかしグレグは5年前に失踪し、その2年後に東南アジアで死んだはずだった。
グレグは生きているのか? マイロンは、ウィンや元同僚のエスペランサの力を借りながら、真相を探ろうとするが……。

あの弁護士がちょっとだけ登場。シリーズ24年ぶりの邦訳。この間の空白も、ぜひ埋めていただきたい。

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2026年04月15日

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